「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「9回裏2死満塁 素晴らしき日本野球」(玉木正之編)


9回裏2死満塁: 素晴らしき日本野球 (新潮文庫)


日本シリーズ真っ最中!野球っていいよねえ。一日中、野球の話をしていたい!(╹◡╹)

さて、この本。野球についての名作エッセイを集めたもの。表紙の長嶋さんの写真がかっこよすぎるっ!中でも世界のホームラン王、王さんについての記述が凄すぎる。改めて偉大さを認識した。そのエッセンスを紹介しよう


【王と敬遠〜常識外れの初回敬遠85個】


9.7打席に1本の割で叩き込まれる本塁打の恐怖から逃れる最も手っ取り早い方法は、始めから勝負を避けることに尽きる。みっともないことを承知で各チームの監督や投手たちは、いきおい、王敬遠に走った


1974年の45個は無論日本記録、通算427個(2位はロッテ張本の228)は米大記録ハンク・アーロンの293個をはるかに引き離し、ほかに比較するものとてない大変な数字である。しかも427個は公式記録。ストレートの四球は852個もある。


初回が85個で断然というのは異常で、顔を合わせたとたん震え上がって逃げ腰になった投手がいかに多いかがわかる。点差が開いたときの敬遠もかなりある。さすがに満塁敬遠はなかったものの、走者一塁で歩かせわざわざ得点圏に走者を進めた敬遠が9回、走者一、二塁で歩かせあえて満塁にした敬遠が6回もあり、また無走者なのに一発を恐れ一塁を与えた敬遠が13回もある。こうしたなりふり構わぬ異常敬遠を、さも当然のように繰り返し行わせたところに、王の怪物としての一面をみることができる。


その他、あの伝説の天才打者、榎本喜八を描いた「さらば宝石」(沢木耕太郎)「少年の夢ー野茂英雄が歩いた道」「逆境に立つー松井秀喜の美しい生き方」「期待と重圧に包まれてーイチローの流儀」その他。

これを読むと松井は野球界に復帰しないような気がするなあ…。野球ファン必読!オススメです。(╹◡╹)


9回裏2死満塁: 素晴らしき日本野球 (新潮文庫)