「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「地名の謎を解く 隠された「日本の古層」(伊東ひとみ)

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地名の謎を解く: 隠された「日本の古層」 (新潮選書)


今の街に住んで23年。最寄りのバス停は「宮ヶ谷」と書いて「みやがやつ」と読む。そして駅の反対側には「谷津」という地名があるのだが、その地名の由来が、この本でわかったー!!!(╹◡╹)


「地名にこめられた名づけの理由とは何か――。柳田國男をはじめ多くの研究成果を踏まえつつ、太古から現代まで、豊富な例で “地名の秘密"に迫る!」そのエッセンスを紹介しよう。


地名とは、その土地に関わる大容量のデータを圧縮保存した記録ファイルのタイトル名なのだUSBメモリをただジーッと見つめていても、その中にどんなデータが保存されているのかを読み取ることはできないように、地名「◯◯」というタイトル名だけでは、その背後に刻まれている意味や歴史にアクセスすることはできないのである。


・いったい地名をどんなふうに手繰り寄せていったら、日本人の遺伝的記憶を知ることができるのだろうか。「地名の森」を突破するために、まずはともかく、現代の地名世界を要望するところから始めたい。


山梨県には「我こそが中心なり!」と名乗りを上げているように感じられる市名が群雄割拠している。「山梨市」「甲府市」「甲州市」「甲斐市」「中央市地域に疎い人なら、どの市が県庁所在地だったか迷ってしまうレベルである。念のため、正解は「甲府市」。


・関東地方から東北地方にかけて分布する「ヤツ」「ヤト」は丘陵地にできた谷間(たにあい)の低湿地を表す、この地方の古い方言に由来するもので、縄文文化のもとで生まれた地名ではないかといわれている。「谷津」「矢津」「扇ケ谷(おうぎがやつ)」「谷津田」「谷田川」「谷戸」「八戸」「矢戸」など。


中頭郡北谷町が「ちゃたん」と呼ばれるのは、鹿児島方言で「タン」は谷の意味を示すもので、もともとは「キタタン」に「北谷」の漢字が当てられていた「きたたん→ちちゃたん→ちゃたん」と変化していったものと考えられる。国頭郡今帰仁村(なきじんそん)」も「いまきじん」から音韻変化したもののようである。


その他、「北海道江別市野幌「はみんぐ町」に「ときめき」」「誤植のように見える地名」「その地名、誇大表示です」「方角だらけの「東京都西東京市東町」「難読の原点、好字二字令」「「一口」と書いて「いもあらい」」「京都の天使突抜や悪王子町」「まだまだある、気になる地名たち」「地名に隠された警告」など。


なるほどなー!と感心、感心!_φ(・_・ 地理好きの方に特にオススメです。(╹◡╹)


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地名の謎を解く: 隠された「日本の古層」 (新潮選書)