野球ファンの私。今年はすでに東京ドームに3回、横浜スタジアムには10回以上行っている。だって最近、テレビで放映されないんだもん、淋しいなあ…。(´_`。)
さて、この本。「野球解説者の発言のコレクションを並べ、その解説者のキャリアを対比してみると、個々の人々の「野球観」や「人間性」などが浮かびあがってきた」野球解説者の解説本。そのエッセンスを紹介しよう。
・「なんて申しましょうか、ご婦人にはこの痛みはわからないでしょうね」(小西得郎)
・「私はこの交代は悪くはないと思いますね。投手の調子を毎日見ておる監督と投手コーチの判断なんですから、確かに、この投手は中盤崩れることが多いですからね」(鶴岡一人)
・「淡口は親孝行だからヒットが打てるんです」「巨人軍の選手はみんな親孝行なんです。だから9連覇ができたのです。長嶋君も佐倉にいるお母さんを非常に大事にしていますし。王君もお父さんやお母さんを心から尊敬しています。こういう選手だから大活躍ができるんですね」(川上哲治)
・「3割バッターが三連打して1点とる確率は、3割×3割×3割で千分の27しかないんです。でも、安打が出て、これを確実にバントで二塁に進め、次打者に期待すれば3割×3割で百分の9まで上がるんです。ね?どっちを選ぶほうが確実か、言うまでもないでしょう」(牧野茂)
・深澤弘アナ「ランナーは一塁に柴田、バッターボックスは土井、ここはエンドランの役者がそろいました」
「ここでエンドランをやるバカはいないでしょう」(関根潤三)
・「『来た球に合わせて打ちました』という原(辰徳)の言葉を聞いて、まだまだだなと思いましたね。山本浩二にしても掛布にしても、一流の打者はみんなヤマをハッています。投手の手の内を読んで、バットを振ることができて一流打者だと言えますね」(野村克也)
・「(9回裏)この回で逆転しないともう後がないんじゃないですか」
「打者に必要なことは3つあるんですね。まず集中力、そして小さなことにも注意する注意力ですね」
「今年はじめての開幕戦、やはり気持ちが高ぶりますね」
「ちょっとこの投手は苦しそうですね、疲労の消耗が激しそうです」
「いやー、松井のホームランには興奮を通り越してエキサイティングしましたね」
「うーん、大事な試合ですが、はやり1点でも多くとったほうが勝つんじゃないんですか」
「結局、バッティングは、打つべきときに、打つべき球を打つことなんですね」(長嶋茂雄)
・「(0行進が続く試合に)タコ焼きみたいやな」「うまい外野手は、飛び込んだりしません。落下地点にまわりこんで、しっかりキャッチします。飛び込む癖がついたら、怪我しますよ」(福本豊)
・「バッティングというのは壁をいかにつくるかなんです」(掛布雅之)
・「ダルビッシュやマー君(田中将大)なんかは、ランナーがいないときは球速を抑えてますが、走者が出るとスピードを出してきます。完走したいからですね。澤村はスピードは変わらないが、走者が出るとコントロールが良くなりますね」(古田敦也)
・「投手の消耗は、球数じゃなくて座った数なんですね。イニングを投げてベンチに戻ってきて座る。回が終わればマウンドへ行って投げる。またベンチで座る。座った回数が増えれば、消耗してくる。投手出身の監督はそれば分かっているから、球数が少なくても投手を交替させることがあるんです」(森繁和)
やっぱり長嶋さんは、解説者としてもスゴいよね。おススメです!