「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「プロ野球解説者を解説する」(広尾晃)

野球ファンの私。今年はすでに東京ドームに3回、横浜スタジアムには10回以上行っている。だって最近、テレビで放映されないんだもん、淋しいなあ…。(´_`。)


さて、この本。「野球解説者の発言のコレクションを並べ、その解説者のキャリアを対比してみると、個々の人々の「野球観」や「人間性」などが浮かびあがってきた」野球解説者の解説本。そのエッセンスを紹介しよう。


「なんて申しましょうか、ご婦人にはこの痛みはわからないでしょうね」(小西得郎


明海さん、今のプレー、どう思います?」(佐々木信也


「私はこの交代は悪くはないと思いますね。投手の調子を毎日見ておる監督と投手コーチの判断なんですから、確かに、この投手は中盤崩れることが多いですからね」(鶴岡一人


「淡口は親孝行だからヒットが打てるんです」「巨人軍の選手はみんな親孝行なんです。だから9連覇ができたのです。長嶋君も佐倉にいるお母さんを非常に大事にしていますし。王君もお父さんやお母さんを心から尊敬しています。こういう選手だから大活躍ができるんですね」(川上哲治


「3割バッターが三連打して1点とる確率は、3割×3割×3割で千分の27しかないんです。でも、安打が出て、これを確実にバントで二塁に進め、次打者に期待すれば3割×3割で百分の9まで上がるんです。ね?どっちを選ぶほうが確実か、言うまでもないでしょう」(牧野茂


・深澤弘アナ「ランナーは一塁に柴田、バッターボックスは土井、ここはエンドランの役者がそろいました」

「ここでエンドランをやるバカはいないでしょう」(関根潤三


「『来た球に合わせて打ちました』という原(辰徳)の言葉を聞いて、まだまだだなと思いましたね。山本浩二にしても掛布にしても、一流の打者はみんなヤマをハッています。投手の手の内を読んで、バットを振ることができて一流打者だと言えますね」(野村克也


「(9回裏)この回で逆転しないともう後がないんじゃないですか」


「打者に必要なことは3つあるんですね。まず集中力、そして小さなことにも注意する注意力ですね」


「今年はじめての開幕戦、やはり気持ちが高ぶりますね」


「ちょっとこの投手は苦しそうですね、疲労の消耗が激しそうです」


「いやー、松井のホームランには興奮を通り越してエキサイティングしましたね」


「うーん、大事な試合ですが、はやり1点でも多くとったほうが勝つんじゃないんですか」


「結局、バッティングは、打つべきときに、打つべき球を打つことなんですね」(長嶋茂雄


「(0行進が続く試合に)タコ焼きみたいやな」「うまい外野手は、飛び込んだりしません。落下地点にまわりこんで、しっかりキャッチします。飛び込む癖がついたら、怪我しますよ」(福本豊


「バッティングというのは壁をいかにつくるかなんです」(掛布雅之


ダルビッシュマー君田中将大)なんかは、ランナーがいないときは球速を抑えてますが、走者が出るとスピードを出してきます。完走したいからですね。澤村はスピードは変わらないが、走者が出るとコントロールが良くなりますね」(古田敦也


「投手の消耗は、球数じゃなくて座った数なんですね。イニングを投げてベンチに戻ってきて座る。回が終わればマウンドへ行って投げる。またベンチで座る。座った回数が増えれば、消耗してくる。投手出身の監督はそれば分かっているから、球数が少なくても投手を交替させることがあるんです」(森繁和


やっぱり長嶋さんは、解説者としてもスゴいよね。おススメです!