「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「東京23区の地名の由来」(金子勤)

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東京23区の地名の由来


またまた地理の本。地名の由来がテーマの本ってオモシロイよねー!この本も読ませますよー!(╹◡╹)


地名をみれば、地形の変遷や歴史がわかる。東京23区内にある416の地名のルーツを解説した由来本。由来がわかれば、過去の地形やその土地にまつわる歴史まで知ることができるのです。東京23区の散歩のおともにもなるハンディサイズの手軽な地名本」その代表的なものを紹介しよう。


【足立区】

「入谷」=入り込んだ谷戸(丘陵地の谷あいの低地)のことをいう。
「千住」=千住二丁目にある勝専寺の千手観音にちなんで命名


葛飾区】

「金町」=この町で江戸川が大きく曲がり蛇行していることにちなむ。大工さんが使う工具曲尺(かねじゃく)」のように、金の付く川の80%は川の蛇行していることをいう

「青戸」=川と川が合流して大きく開けた所で、一般的には大戸という。ここでは中川と新中川の合流点を指す。江戸時代に御霊信仰といって、戦国時代の武将である青砥藤綱が鎌倉の滑川に落とした十文を探すために、松明を50文で買い探させたという伝説に基づく。

「四つ木」聖徳太子のの頭部が四つの木を張り合わせているという説が有力。


墨田区

「押上」=川が作った土砂がデルタとなり、それがだんだんと押し上げられて陸地化したものをいう。(類例)埼玉県行田市押上町。荒川が作った陸地、吹上。
「錦糸」=本所七不思議の第一が「おいてけ堀」。魚を置いていけと、声がするという。これが「禁止」となり「錦糸」となった。錦糸堀地名の祖である。


江東区

猿江=「猿」は「ざる」でざらざらした、崩れやすい砂をいう。猿を使った地名は「猿山」など各所にある。


台東区

「根岸」=上野山のふもとで、沼地の岸辺だったからという。正岡子規ら多くの文人墨客が住んでいた。
「谷中」=上野の大地の中の西の谷間をいう。足立区にも「谷中」あり。


中央区

「明石町」=明石とは赤い石。赤いサンゴなどのことをいう。山岳地帯は赤茶けた石、海辺は赤いサンゴなどのことをいう。石の「い」が省略されている。


【北区】

「浮間」=江戸時代は足立郡。当時、荒川が浮間村の南側を流れており、たび重なる荒川の流路変化で「浮島」となり「し」がとれて「浮間」となったという。浮間橋の上にはJR埼京線北赤羽駅がある。川の上につくられる駅は珍しい。


【文京区】

「小石川」=小石混じりの川が流れていたことが由来。
「後楽」=中国・宋の学者、氾文正の著書の中の語、「士は天下の憂にに先んじて憂い、天下の楽に遅れて楽しむ」から。


千代田区

佐久間町=佐久間平八という者が代々この地で材木問屋を営んでいたことに由来。江戸城築城の時から建築用材を供給したという。
「神保町」=神保は神田・神戸のような意で神社の所属地をいう。この地の町名由来としては、多くの辞典は「神保長治の人命説」を採用している。
「紺屋町」=慶長年間(1596〜1615)に町ができた時、このあたりに染物屋が多く住みだしたことに由来。ちなみに古典落語「紺屋高尾」の話あり。


【品川区】昭和7年、品川区が成立。昭和22年荏原区と合併し、品川区となった。旧区名をそのまま用いたのは、品川区だけ。品川(目黒川)とは対岸の二つの丘陵地を流れる川をいう。

「大崎」=昔、近くまで海が入り込んで、陸地・丘陵が大きく突き出た所をいうのがその由来。


【豊島区】=太古、古東京湾がこの地域に入り込んでいて、沿岸に多くの島々があったことによる。


大田区

「雪谷」=戦前までこの地は氷室といって氷をつくっており、夏にその室から出してきて売ったという。鎌倉雪ノ下も氷をつくった所。
「蒲田」=泥深い田というい意味で「鎌田」とも書く。もう一つ、蒲(ガマ)が生えている田という意味がある。(余談)普通、ウナギは開いて骨を取り焼くが、もとはウナギを丸焼きにした形が「蒲」の穂に似ているから「蒲焼」という。


練馬区

石神井公園=由来は石の棒を神様とまつってあるのでそういう。性器の形の石の神様は各所にあり。「神」の「ん」は省略された。


【世田谷区】=元々は勢田郷といい、低い谷間の湿地である。

「用賀」=由来はヨーガ。真言宗の道場が勢多郷の原野で行われていた。


やっぱり徳川家康が江戸入りしたときは湿地帯だったんだねえ。その昔の東京は海だったんだあ…。オススメです。(╹◡╹)


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東京23区の地名の由来