「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「搾取される若者たち バイク便ライダーは見た!」(阿部真大)


搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)


この本には驚いた!都内で時々見かけるバイク便ライダー。当然、バイク好きの人が多いのだとか。しかし「好きを仕事にする」ことの恐ろしさがあるのだという。


「大学を休学した「僕」は、一年間にわたりバイク便ライダーの仕事に従事する。そこで出会ったのは、不安定雇用の立場に甘んじながら、危険労働の現場に積極的に飛び込む、同僚ライダーたちの姿だった同世代の団塊ジュニアが直面する労働・雇用問題を分析した、衝撃の論考」そのエッセンスを紹介しましょう。


・バイク便ライダーの世界には、時間給で働く「時給ライダー」と歩合給で働く「歩合ライダー」がいる、職場には、時給ライダーから歩合ライダーへの転向は認められるが、その逆、つまり歩合ライダーから時給ライダーへの転向は認められないという暗黙の了解がある。


「やりたいこと」を仕事にし、ワーカホリックになったはいいが、それが非常に不安定な職種であるとき、その人は、未来のない仕事に多くの時間を費やすことになる。多くのライダーたちは、こんな仕事にを長く続けるつもりはないと、はじめは腰掛けのつもりで始める。しかし、知らず知らずのうちに仕事にのめり込んでいく。そして、最初はなってはいけないと思っていたワーカホリックになっていく。それが「やりたいこと」を仕事にすることの本当のこわさなのである。


・多くの時給ライダーは、趣味としてのバイクをそのまま仕事に持ち込むことで、仕事に対するモティベーションを高めている。しかし、趣味と仕事が結びつくことは、もっと複雑でおそろしいことなのである。


そうだよねえ。音楽を仕事にできる人もほんの一握りだからね。わかるなあ。オススメです。(´⊙ω⊙`)



搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)