慣れというのはオソロシイもので「濃厚接触」というと「性風俗」のことを真っ先に連想したけど、いまでは日常語になったもんね。(笑)(・∀・)
「彼女たちは、なぜ、その仕事をやめられないのか?」経済的困窮におかれたシングルマザーの中で、デリヘルなどの性風俗店で働く人たちが増えている。首都圏に比べて賃金も低い、働き口も少ない、行政の公的サービスも十分でないという地方都市において、「性風俗シングルマザー」はどのように仕事と育児をこなし、貧困から脱出しようともがいているのか?地方都市で困難な状況に直面する彼女たちと社会福祉をつなげようと、性風俗店での無料法律相談を実施する著者が、現場の声を丹念に拾いつつ、単なるルポの枠を超えて、具体的な問題解決策まで提案する」そのエッセンスを紹介しよう。
・ここは地方都市にある風俗店(デリヘル)の託児所だ。 デリヘル嬢として働く母親の仕事が終わるまでの間、 子どもたちはこのフロアで過ごしている。 朝9時30分からお店の営業が終わる翌朝の5時過ぎまでの約20 時間。利用料金は、一時間300円という破格の値段。 同じ市内でベビーシッターを頼んだ場合、時給1400〜 1800円以上の費用がかかる。 利用者である母親の大半はシングルマザーだ。
・母子世帯になった理由は「死別」が8.0%、離婚などの「 生別」が91・1%、 ひとり親世帯になった時の母親の平均年齢は33・8歳である。 80年代に「生別」が「死別」を上回り、現在は「生別」 が圧倒的多数を占めている。 子どもの親権は8割方母親側が取得している。 母親自身の平均年間収入は243万円。正規雇用は44.2%、 預貯金額は「50万円未満」が39.7%が最も多い。
・「高校中退→18歳からキャバクラ勤務→ そこで出会ったボーイや客と交際→妊娠」というパターンは、 地方都市の夜業界ではそれほど珍しいことではない。
・身体に刺青がある場合、 源氏名や写真を変えても特定されやすいため、 身バレのリスクが大きく、 誹謗中傷の格好のターゲットにもなってしまう。「 収入がなくなるのが困るから」という理由で、 彼や夫に風俗の仕事をしていることを隠し続ける女性は少なくない 。
・「お店に来て、待機部屋で仲良しの女の子たちと話すと、 メンタルが回復します!みんな同じような境遇で、 子どもや夫に対して同じような悩みを抱えているので。 ワンオペ育児をしているママの中には『デリヘルの仕事が、 唯一の息抜きになっている』という人もいます。
・「私一人が頑張ればいい」ーこれは、 風俗で働くシングルマザーの女性が異口同音に発する台詞である。
いま、彼女たちがイチバン、働けなくて経済的に困難じゃないのかな。報道もされないしね。このような裏の世界もあるのだ。オススメです!(・∀・)