「2018年から2022年にかけて、5年連続で「幸福度ランキング世界一」を達成。
首都ヘルシンキは2019年および2021年には「ワークライフバランス世界一」に輝き、国連調査の「移民が感じる幸福度」ランキングでも第1位(2018年)。他にも「SDGs達成度ランキング」で世界一(2021年)、「ジェンダーギャップ指数」で第2位(2021年)など、数々の指標で高い評価を受けているフィンランド。その背景にあるのは、”人こそが最大の資源で宝”という哲学。日本はそこから何を学べるのか?」そのエッセンスを紹介しよう。
・母親や女性に優しい国、 女性活躍の進んだ国として様々な世界のランキングで上位に名が 挙がるフィンランドは、 現在日本が直面している課題を解決するうえで参考になると考える 人が多い。ある議員は「 フィンランドは女性の多くがフルタイムで働き、 政治でも男女平等を確立しつつあり、それでいて教育ベルも高く、 ワークライムバランスが整っている。まさに、 今の日本が目指すべき理想形なんです」と熱く語る。 さらに世界の幸福度ランキングで5年連続1位、 SDGs達成度1位といった結果もイメージアップの追い風となっ ている。
・2019年12月「フィンランドで34歳の女性首相誕生」 した。名はサンナ・マリン。当時、世界最年少の首相で、女性。 幼い頃に父親のアルコール問題で両親が離婚。 母は同性のパートナーと一緒になり「レインボーファミリー」( 子どもがいる同性カップル)の出身だ。母親は養護施設で育ち、 高等教育を受けたことはなく、 マリンは家族の中で初めての高校卒業資格保有者。 フィンランドでは教育は大学院まで無料で、 児童手当や単親家庭への支援、 低所得向けの様々な手当があるため、 経済的な事情で進学の道が閉ざされることはない。 子育てについても支援は手厚い。
・事実婚が多いフィンランドでは、 結婚のタイミングも人それぞれだ。 親の結婚の有無は子どもの権利に影響しないため、 それぞれが仕事を持ち、 子育て支援制度や互いの両親の協力を受けながら、平等に、 そして一緒に子育てをしている。
・「社会の強さは、最も豊かな人たちが冨の多さではなく、 最も脆弱な立場の人たちの幸福によって測られます、 誰もが快適で、 尊厳のある人生を送る機会があるかどうかを問わなければなりませ ん」
・フィンランドにいると、自然に年齢や性別の「フレーム」 がなくなるのを感じる。「フィンランドは小さい国だから。 天然資源があるわけでもなく、人口も550万人に過ぎない。 だからこそ、一人ひとりが国の大切な資源であり、 その資源に投資し、 それぞれが能力を伸ばして発揮できる社会に必要があるからね」
・フィンランドの友人「アメリカン・ドリーム」 という言葉があるけど、本当はフィンランド・ ドリームの方がすごいと思うんだよね」 年齢も性別も家庭環境も関係なく、自分がしたいことを実現でき、 それが評価される社会がそこにある。マリン首相はまさに、 それを体現している1人だと言えるだろう。
・普段の家での食生活はとてもシンプルだ。 平日のフィンランドの夕食は仕事から帰ってきてすぐの17時や1 7時半頃。子どもがいる家でも、メニューはスープとサラダ、 ピザ一品などシンプル、まはたパンにチーズやトマトなど、 自分の好きなものを載せるオープンサンドイッチのみ、 と非常に簡単な家庭も少なくない。そして寝る前の20〜 21時に夜食で、ヨーグルトとちょっとした焼き菓子、 パンなどを食べる。「 学校の給食で温かく栄養のバランスが取れた食事を1日1回食べて いるから、他が質素でも大丈夫」 という言葉にどんなに驚かされたことか。
・いい意味での貪欲さは特に女性に顕著だと感じる。「 与えられたチャンスは自信がなくとも、 とりあえずやってみること」との答えが返ってきた。 日本の女性は、 完璧にできる自信がないと一歩前に踏み出すことをためらう傾向に ある。仕事をしながら自分の脳力を高め、 仕事の幅を広げるために学びに積極的に取り組み、 もし家庭のパートナーが協力的でなければ、 別れて新しい相手をみつければいい。
すごいなー!ワタシも自分で働きながら大学へ行ったけど、それが当たり前だと思っていたので「仕送り」ということがあることにびっくりした。(笑)教育費が無料ってスゴいなあ。防衛費じゃなくてこっちの方に税金をつかうべきでしょ!オススメです。(・∀・)