「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「書き替えられた日本史」(「歴史ミステリー」倶楽部)

   


書き替えられた日本史 ――「昭和〜平和」でこんなに変わった歴史の教科書 (知的生きかた文庫)


先日紹介した歴史の教科書の変化、変遷、進化の本。オモシロかったよね〜!(・o・)!


ここまで変わった日本史教科書


またまたその続編のような本がコレ。覆される「日本史の常識」!「昭和〜平成」でこんなに変わった歴史の教科書。「10年、20年前の歴史の教科書には記述されていた“常識”ともいえる事柄が、現在の教科書では否定され、あるいは名称が変わるなどして、ずいぶん様変わりしているのだ。そのエッセンスを紹介しよう。


【人類の誕生:最古の人類はアウストラロピテクスではなくなった!】


サヘラントロプス。それまで人類学では、人類は脳が発達したことによって直立二足歩行を始めたと考えられていた。しかし、サヘラントロプスは脳が発達していないのに二足歩行をしていたという事実から、人類が脳の発達により直立二足歩行を始めたのではなく、逆に直立二足歩行をしたことで脳を発達させたという事実が判明したのである。


【長篠合戦:革命的な戦法「三段撃ち」は創作で、勝敗を分けたのは明快な力の差!?】


→近年、この三段撃ちについては、ほぼ否定されている、もし一人で装填・射撃を担当し、横一列にずらっと並んで一斉攻撃しようにも、命令が聞こえなかっただろう。しかも横三列に並んだ場合、もし敵が真正面からではなく、横から攻め込んできた場合、どうにも対応ができない。連射を可能にするためという説にも無理がある。当時の火縄銃の装填には3分も5分もかかるイメージがあるが、実際に装填にかかった時間はわずか20秒から30秒で、30分〜40分は分解掃除などしなくても射撃は可能だった。


そしてそもそも武田軍には騎馬軍団などなかったとう説が有力となっている。実際、戦国時代の馬は、体高が120センチほどしかなく体重も250キロ程度(驢馬ほどのサイズ)だったことがわかっている。こんなち小さな馬が、甲冑を着た武将を乗せて猛スピードで走れたということも考えられない。


その他、「刀狩:秀吉によって百姓たちは丸腰にされたわけではなかった!」「鎖国体制:江戸幕府は「鎖国」政策などほんとうは実施していなかった?」「大和朝廷首長国連合の名手に過ぎなかったヤマトの政権は「朝廷」ではない?」「『魏志倭人伝:じつは俗称だったために、現在は正式名称で表記されるようになる」「仁徳天皇陵:日本最大の古墳は「大仙陵古墳」に!被葬者は仁徳天皇ではない?」「踏絵と絵踏:弾圧の嵐が吹き荒れた当時から用語の混乱が存在した」「市農工商:じつは後世の造語?身分制度の実情からもズレた概念だった」「聖徳太子像:日本国民が慣れ親しんだあのお顔はいったい誰なのか不明のまま?」「源頼朝像:源氏の総大将でないのなら、神護寺所蔵の肖像画は誰なのか?」「足利尊氏像:室町幕府初代将軍の肖像は、たんなる「騎馬武者像」になった!」など。


これからも新しい史実が出てくるんだろうねえ。オススメです。(^ν^)!


   


書き替えられた日本史 ――「昭和〜平和」でこんなに変わった歴史の教科書 (知的生きかた文庫)