この絵本はケッサクだ。人は自分にないものを羨ましがり、欲しがる。ところがその人もまた自分にないものに憧れるのだ。
「ぼくはどこにでもいるふつうの子 ぼくにしかできないこと
ぼくにしかないすごいところ そんなのひとつも見つからない」
そんな男の子は、鎧のような皮膚を持つサイを、「かっこいい」という。
ところがサイは、「とんでもない!」
鎧のような皮膚には、思わぬ苦労がつきまとうようで……。
サイはぴょんぴょんとはねまわることのできるウサギこそうらやましいと言いますが、
ウサギはやっぱり、「とんでもない!」
ウサギは?クジラは?ライオンは?鳥は?キリンは?誰を羨ましがる?それぞれ「とんでもない!」
確かに、キリンは不便だよねーー……!家族で楽しめる絵本です。オススメです。(・∀・)!