「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「私は真犯人を知っている 未解決事件30」(文藝春秋編集部編)

  


私は真犯人を知っている―未解決事件30 (文春文庫)


この本は読ませるねえ〜!そういえばあったなあ…と思い出す事件。その背景にはさまざまなドラマがあるのだ。そして真犯人はほぼ特定できている事件もたくさんあるのだ!!!すべてに因果があるのだ。そのエッセンスを紹介しよう。


日本の殺人事件は減少しています。戦後もっとも殺人事件が多かったのは1954年の3081件。そして最も少なかったのは2010年の1067件と三分の一。また、警察発表による検挙率も低下していないのですから、数字的には、治安は悪化しておらず、未解決事件は減少しているのに、その印象を持つ人は少ないでしょう。それはなぜなのか。「事件から貌(かお)が消えた」としか言いようが無い状況があるからでしょう。


・その意味で「事件から貌(かお)を与える」報道が事件の解決を助ける。私たちはそう思いたいのです。被害者に話を聞き、この悔しさと同じ思いを共有しない限り、犯人に迫るための情熱はもてないはずだ。警察に密着するのと、警察に癒着するのはちがう……と。


「菅谷さん冤罪足利事件〜私は真犯人を知っている」「神戸事件・少年A〜関東医療少年院長が語る「完治の証拠」」「悪魔の詩殺人事件」〜国家が封印した暗殺犯「グリコ・森永事件〜最後の切り札「指紋の男」」「井の頭公園バラバラ殺人〜解剖医は見た」「三億円事件〜捜査員は「多摩五郎」を追い続ける」「和歌山毒カレー事件〜妻・林眞須美 獄中からの手紙」「三浦和義狂言「自殺」説を検証する」「影武者降板〜天才勝新天皇黒澤の知られざる激突」「秋葉原無差別殺傷事件〜被害者から加藤智大への手紙」「下山事件〜実行犯はほぼ特定された」「秋田連続児童殺害〜闇に葬られた畠山鈴香の「記億再生」プログラム」「三菱銀行人質事件〜梅川昭美は悪しき先駆者か」「ライブドア事件「割腹死」〜野口さんは自殺だったのか」「リンゼイさん殺害〜英国人記者が分析する市橋達也の仮面」「オウム〜爆弾娘・菊地直子の「愛欲逃亡ノート」」「桑田と清原〜親友同士を引き裂いた「KKドラフト」の仕掛け人」「よど号ハイジャック事件〜環暦越え実行犯4人にインタビュー」「孤独死飯島愛〜彼女を追い詰めた「裏切りとは」」「新井将敬〜未亡人が見た自決の瞬間」」「光市母子殺害事件拘置所で聞いた元少年の肉声」「世田谷一家惨殺事件〜家族に新たな悲劇が」「厚生省女性キャリア冤罪事件〜私は泣かない、屈さない」など。


特に下山事件」「秋葉原無差別殺傷事件〜被害者から加藤智大への手紙」は読ませる。オススメです。


  


私は真犯人を知っている―未解決事件30 (文春文庫)