いや〜〜スゴイ!タイトルもスゴイし、中身もスゴイ……「夫のちんぽが入らない」衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモア溢れる筆致で綴った“愛と堕落"の半生。“衝撃の実話"が大幅加筆修正のうえ、完全版としてついに書籍化」そのエッセンスを紹介しよう。
・いきなりだが、夫のちんぽが入らない。本気で言っている。交際期間も含めて20年間、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間にも話したことがない。こんなこと軽々しく言えやしない。子供もいらない。ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。
・「おかしいな、まったく入っていかない」
「まったく?どういうことですか」
「行き止まりになってる」
耳を疑った。行き止まり。そんな馬鹿なことがあるだろうふぁ。しかし実際に私たちはさっきから、ただ、ぶつかり合っているだけだ。初めてではないです、とは言えなかった。処女ではないのに入らないほうが大きな問題に思えた。
・夏以降さまざまな人と出会い、私はますますセックスというものがわからなくなっていた。どうして他の人とは、すんなりとできてしまうのだろう。夫とはどういう関係を築けばよいのだろう。もう何が何だかわからなくなり、タオルケットを頭から被って泣いた。
・私は不能で、夫のちんぽが入らない。風俗へ行くことに関して、私は憎まない。憎む権利がない、行ってもらわないと、むしろ困る。けれど、できることなら、私の知らぬ間に行ってしまってほしい。
こんなことがあるんだねえ……他にもこういう事例はあるんだねえ、いろいろな愛のカタチがあるんだねえ。オススメです。