いや〜このタイトルがスゴイ!中身がスゴイ!!!これってホント!?こんな日本人女性がいるんだね〜!一気に惹き込まれて読みましたっ!(・∀・)
「赤道直下のケニア共和国。首都ナイロビから遠く離れ、野生動物が群れをなすサバンナの真ん中にある小さな村が、永松さんの嫁ぎ先です。夫のジャクソン(推定30歳)は、7頭のライオンと象を仕留めたという勇猛果敢な本物の戦士。シャワーもトレイも、電気すらもない。でもどこか温かいマサイ村での、二人の暮らしぶりは......」そのエッセンスを紹介しよう。
・なぜ日本人でありながらマサイと結婚することになったのか。 しかも第一夫人ではなく、第二夫人です。 しかもなぜ仕事が続けられるのか。何よりも、 一度は嫌いになって離れたケニアになぜ舞い戻り、 ケニアに一生関わっていく覚悟を決めたのか。 そのお話をこれからしていきたいと思います。
・ケニアの人口は約3240万人。うち、 マサイ族は推定30万人。40〜50の民族が存在し、 それぞれ違う言葉や習慣で生活をしています。赤く染めた長い髪、 赤い布をまとったファッション、 黒い肌に映える色とりどりのビーズアクセサリー、 驚異のジャンプ力を見せるダンス、 ライオンを倒す野性の魅力ー日本人にとってマサイ族は、 典型的なアフリカをイメージする民族であることは間違いありませ ん。ケニア人にとってもマサイ族は特殊であり、彼らを “ 遅れている民族 ”と馬鹿にする向きもありますが、彼らは決して文明社会から “ 遅れてしまった ”わけではなく、自分たちの生き方に誇りを持ち、 便利な文明社会で生活するよりも、 伝統的な生活を望んでいるのです。
・マサイの男性には大きく分けて少年期、下級青年期、 上級青年期、長老期、最長老期といった5つの世代があります。 下級と上級青年期のふたつの時期は戦士時代と呼ばれます。 いずれの世代もそれぞれの儀式があり、 それらすべての儀式を通過してから、 ようやく次の世代に移ることができるのです。 最初に通過する儀式は「割礼」です。
・男と女が別々に生活しているのもマサイの特徴的な習慣です。 たとえ夫婦でも食事は別、寝るのも別、 水浴びにも一緒に出かけることはまずありません。 彼は私に一度も「好きだ」とか「愛している」 といった愛の言葉を囁いたことがありません。 おそらくマサイにはスキンシップの習慣がないのでしょう。 抱き合うことも、キスをすることもないのです。彼らにとって「 愛する」ということは「信頼する」ということなのです。 男と女が一緒に並んで歩くことすらないのです。 あえてマサイの愛情表現に形を見出すとすれば、 それは家畜の数かもしれません。 女たちが求める男からの愛情表現は家畜をもらうことなのです。
・マサイにとって最も重要なことは年長者を敬うこと。 モラルを持つこと、マサイの伝統文化を尊重すること、 すべてのマサイの文化を実践することができなくても敬意をもつこ と。
・ マサイの嫁として私が必ずやらなければならないことーそれは財産 でもある家畜を持つことと、家を建てることでした。
・「マサイにとって死とは何ですか」「終わり。何もない」
「不安はないですか」
→「不安は雨のことだけ。 雨さえ降れば牛も元気だし、人間も病気をしない。 元気でいられる」
「人生の迷いはないですか。迷った時はどうするんですか」
→「 人生に迷いはない。もし分からないことがあれば、 長老に相談すればいい。長老は正しいことを知っている。 だから何も迷わないし、不安もない。悪い結果は考えない。 もし問題に直面したら、そのときに考えればいい。 日本人は悪い結果のことしか考えないから前に進めないのでは?」
「何か一つ、日本から持って帰れるものがあるとしたら、 何を持って帰りたいですか」
→「いつも枯れることなく流れている、 日本の川を持って帰りたいです」
「偶然聴いた『風に立つライオン』」「私を虜にした「マタトゥ」 」「見えてきた本当のケニア」「『沈まぬ太陽』 の恩地元のモデル・小倉寛太郎さん」「マサイ最大の儀式「 エウノト」」「ジャクソンとの出会い」「血と神が決めた」「 結納金は牛四頭」「悩みが尽きない性生活」など。
こんなことって成り立つんだね〜!「性格の不一致」なんてもんじゃないよね〜!もし離婚を考えている人は必読っ!「マサイ族」のように、異文化は違う考え方を尊重することが学べる。超オススメです。(・∀・)