「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「大正時代の身の上相談」(カタログハウス)

  


大正時代の身の上相談 (ちくま文庫)


2年後に元号が変わるという衝撃的なニュースがあったよね。もう平成も29年だもんね、早いよね。平成の次は何になるんだろうね!?(・o・)


さて、日本初の「身の上相談」が登場したのは、大正三(1914)年5月2日、読売新聞紙上のことであった。もう100年以上も前。「一身上の出来事、たとえば結婚、離婚、家庭のわずらい、及び精神上の煩悶、婦人の職業問題等につき、男女に関わらずすべて思案にあまることのご相談相手となり、及ぶかぎりの力をいたしたいと存じます」


100年前の悩みってどんなものだったのか!?あの時代ならではのもの、今も変わらないもの、新たな発見がここにある。その中のひとつを紹介しよう。


・【お悩み】


「私は許嫁(いいなずけ)のある者ですが、以前あるほかの男子に接吻されたことがあります。その方は「あなたの身を汚したのだがら、どうしても結婚してください」と申しておりました。はたして接吻は、古来、日本でいう意味で見を汚すの同様でしょうか。もしそうなら、こんな汚れた身をもって純潔な許嫁の夫と結婚する視覚はないと思います。一生独身で送ろうと思いますが、いかがでしょうか」


はあ〜〜!今の現代だったら、国民全部、独身だよね(笑)スゴイなあ!


その他、「太りすぎて人前に出たくない」「自由結婚なんていや」「男はみんなこんなものか」「みだらなことばかり言う夫」「純潔を疑い自白を迫る夫」「処女じゃない妻に嘆く夫」「生家に告げ口する妻」「心が美し過ぎる妻」「妻が再婚とは知らず」「非処女と結婚して後悔」「芸者になるには声が悪い」「娘の求婚者が醜いので断りたい」「お尻の大きい少年の僕」「何不自由ない暮らしだが空しい」など。


ちなみに「自由結婚」とは、旧民法では男は満30歳、女は満25歳になると父母の同意なしで結婚できた、んだって。使っている言葉が実に新鮮。オススメです。(・∀・)


  


大正時代の身の上相談 (ちくま文庫)