「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「世界を動かすプレゼン力 日本はこうしてオリンピックを勝ち取った



日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力


この本、ようやく出ました!やっぱりなあ!2020年東京オリンピックを勝ち取った最終プレゼンには“影の立役者"と言われた一人のイギリス人の存在があったのだ!


「メッセージを磨き、相手を魅了し、重要な決断を引き出すために彼が考えぬいた7つのポイントとは? 2020年に向けて日本が真に国際化するための、自らをアピールする技術とは? 歴史を動かしたプレゼンテーション術の真髄を学べ!」そのエッセンスを紹介しよう。


2020年オリンピック・パラリンピックの招致レースにおける東京の勝利は、チームで手にした勝利であり、“オール・ジャパン”で取り組み、さらに世界の最良のエキスパートたちを加えた布陣で臨みました。2016年招致に敗れたあとで、東京招致チームがどの部分を改善すべきか?その最も主要な課題が、私達の招致プランをいかに「売り込む」かでした。つまり、どんなストーリーを作り上げ、そのストーリーをどのようにプレゼンするか、というものです。


五輪招致のキャンペーンは、いくつもの理由で、世界最大のセールス・プレゼンと言われています。オリンピックは準備に7年もの月日が費やされる世界最大のイベントだということ、国の元首や王室のメンバー、自治体の長クラスがプレゼンに参加するスケールだということ、五輪予算、資金、プロジェクトに参加する人々の数などあらゆる面で、その規模が世界一の大きさだということ。また世界最高のスポーツの祭典というだけでなく、ある都市が、また一国が、世界中のメディアや顧客に向けて、自分の文化を紹介するまたとないチャンスでもあります。


プレゼンを聴いてその勝負の行方を決めるのがIOC委員たち百十数名の無記名投票によって決定されます。一人ひとりがまったく違う国や文化の背景を持ち、投票行動の根拠は、政治的なものから個人的なものまで多岐にわたります。


・私が東京の招致キャンペーンをコンサルタントとして引き受けることに決めた理由は3つ。


1 2016年の招致キャンペーンを見て、東京がなぜ招致に成功できなかったのか、よく理解できたこと。
2 日本文化と東京に対する個人的な憧れ。
3 チームメンバーと会ってみて、個人的な相性の良さを感じたこと。



プレゼン力は、生まれつきの才能ではありません。誰でも、その目的やコツを学び、練習を重ねさえすれば、習得できる技術なのです


・竹田恆和理事長


【間接的にライバルを攻撃する】


竹田理事長は、「オリンピック・ムーブメントの成功を、財政的にもスポーツとしていちばん継続させることができるのはどの都市なのか」「大会を確実に成功に導くのはどの都市なのか」「スポーツが直面しているこの困難な時代に、一国としての問題を超え、グローバルなビジョンでオリンピックの価値を推進できるのは、どの都市なのか」という三つの質問を投げかけます。もちろん答は日本です。


【言葉とシンクロした表情で演出する】


変わるのは表情だけではありません。竹田理事長のスピーチを聞くと、声のボリューム、トーン、話すペース、すべて、何度かギアチェンジがあることがおわかりでしょう。これは、オーディエンスの注意を逸らさないようにするためのトリックです。


滝川クリステル


【自国の言葉をキーワードに使えば、エキゾチックなフレーバーを加味できる】


滝川さんが見せた「お、も、て、な、し」と区切って、最後にお辞儀をするというやり方は、練習の中で自然に出てきたものです。区切りを入れずに「おもてなし」とさらっと言われると、外国人の耳には上滑りしてしまうかもしれません。重要なキーワードであり、かつ日本語のまま伝えるのですがから、このぐらいハッキリと言葉にしたほうが効果的です。


特に、「最終プレゼンを徹底分析する」では、7人のプレゼンターのプレゼンを全文掲げ、そのツボとコツを解説している。この本を使ったセミナーを開催したいなー!すぐにプレゼンに活かせます。超オススメです。(・∀・)





日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力