「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「電通巨大利権」(本間龍)

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電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民

電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民

  • 作者:本間 龍
  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 友人から紹介された本。知らなかった……。薄々とは感じていたが……。(・_・;)

 
東京五輪エンブレム盗作問題、五輪招致における裏金疑惑、ネット業務不正請求事件、そして、高橋まつりさんの過労自殺事件……数々の問題を起こしても、巨大利権を掌握する電通の肥大化は止まらない。それは相も変わらず、電通が「メディア最大のタブー」であるため、ジャーナリズムの追及が中途半端であり、本質的な改善がなされないからだ。巨大な利益を確保する一方で、9万人もの国民をボランティアという名目でタダ働きさせようとする、理不尽かつ驚愕の電通の目論みを、はじめて指摘する!
マスコミでは絶対に描けない電通の姿がここにはある!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
広告業界の圧倒的ガリバー企業である電通は、ここ数年不祥事が続出していた15年の東京五輪エンブレム盗作問題さらにその五輪招致における裏金疑惑そして16年9月に発覚したネット業務不正請求事件だ。とて電通とは思えない仕切りの悪さに唖然とさせられた。これは現場のレベルが確実に落ちていることの証左であろう。この事件によって、電通のブランドイメージは完全に崩壊した。というよりも、それまで広告業界やメディア関係者以外にはまり知られていなかっ「影の支配者」電通は、社員を虐待するだけでなく、社会規範を無視するブラック企業として皮肉にも多数の国民に認知されたのだった。
 
・本書は一連の電通事件の仕組みと、日本の国そのものの将来に禍根を残す、電通という超巨大企業の問題点について、できるだけ平易にまとめたものだ。一人でも多くの人が真実を知るきっかけになってくれれば幸甚である。
 
 
電通は毎年末に開催されているブラック企業大賞にノミネートされた。2016年は電通が圧倒的大差で大賞に選ばれた。苛酷で人権侵害的な労働環境をまともに改善することもなく放置し続けた」ことが受賞理由とされた。授賞式では、新入社員の高橋まつりさんが2015年12月25日、長時間動労の末に自殺したこと1991年と2013年にも社員が過労自殺、過労死したことが紹介された後、何人もの労働者がこの企業によって殺された。電通は、日本を代表する大企業である。それは輝かしい意味ではない。社会的に決して許されない人権侵害を続けた代表的企業である」という痛烈な批判文が読み上げられた。
 
特に、「最強広告代理店、電通に忖度しまくるマスメディア」「電通ブランド崩壊の序曲」「電通過労死事件の衝撃」「電通の地に落ちた危機管理能力」「電通のためにある悪夢の巨大イベント」「電通を解体せよ」など。
 

東京オリンピックのチケットが高いのもこのせいなのかなあ……。これは多くの人に知ってほしいよねえ。オススメです。

 

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電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民

電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民

  • 作者:本間 龍
  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)