「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ショージ君のALWAYS」(東海林さだお)

おかげ様で、本日、ワタシ、52歳になりました。もう半世紀!何も活躍しないうちに、世間に恩返ししないうちにボーッとしていて52年……(*´∀`*) ココロはいつも、小学3年生のつもりでおります。数多くのお祝いメッセージ、ありがとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます!m(_ _)m


さて、記念すべき、この日はやっぱりこの人の本でしょう!天才・東海林さだお氏の“ほのぼの”昭和の食べ物、モノ、ひと、場所。そのエッセンスを紹介しよう。


【伝統を誇る菓子パンを総括】


パンの中で、一番真面目なパンはどれか。それは間違いなく食パンである。身辺を飾ることなく、虚飾を排し、自らは語らず、無欲恬澹。、媚びず、へつらわず、ただこげ茶色に日焼けして静かに端座している。その風貌は、まさにパン界の実直代表ともいえる。
他のもろもろのパンたちの、小賢しい小細工、おもねり、目立とう精神を一蹴して、威風堂々、自信に満ちあふれている。奇をてらわぬ実直本意のその形からも、真面目ひとすじ、朴訥、愚直ともいえる生き方が感じられる。“食パン”という名前もいい。面白くもなんともないところがいい。食パンの“食”は主食の食である。主食を担っている、という自信が、小賢しい細工を放棄させているのかもしれない。


【懐かしやキャラメル】


キャラメルに再会した。なんだかもう、やたらに懐かしかった。
なんだなんだ、まだいたのかおまえ。どこでどう暮らしていたんだおまえ。
森永ミルクキャラメル。


オオッ、そうか、そうであったか、中箱はタバコの昔のピースのようにスライド式なのであった。引き出し式なのであった。
おじさんは泣いたよ。キャラメルの箱に泣いたよ。キャラメルの引き出しに泣いたよ。


引き出しをスルスルと引っ張ると、出てきた出てきた十二粒。ギッシリ並んで十二粒。
十二粒の一つ一つがワックスペーパーで包装されている。
デパートのおねえさんが、箱形のものを包装紙で包装するときのように、両横をキチンと折りたたむようにして折りたたんである。
おじさんは泣きそうになったよ。この折りたたみ方に泣きそうになったよ。


キャラメルの上面を折りたたんである両はじを、右に開き、左に開き、上に開き、下に開く。出てきました本体が。
上面と下面に網状の刻み目。側面は刃物で切ったようなやや乱暴な切り口。
おじさんはまたまた泣きそうになったよ。網目と切り口に泣きそうになったよ。


その他、「六十代の同窓会」「ビワ食う人々」「運動会のお弁当」「下駄論」「さようならマッチ」

やっぱり昭和モノは、いいなあ…懐かしいなあ…ウルウルくるなあ。超オススメです。(^o^)