「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「万国奇人博覧館」(G・ブクテル J-C.カリエール 守能信次)

 
いや〜この本は、スゴイなあ!この本こそが「奇書」だね。どのページから読んでも奇人、奇行の数々っ!!!つくづく自分がフツーの人だと思うなあ。
 
イエス・キリストからマイケル・ジャクソンまで、古今東西の奇人を収集。人名や奇人に関わる言葉を580項目に分類し五十音順に並べて解説。生の人間による行為のおかしさを浮き彫りにする」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
【アリスモマニー(アリスモマニア)】Arithmomanie 観念的強迫観念のカテゴリーに分類できる神経症
 
 
アリスモマニーとは数字に関係した偏執をいう。『心理医学年報』にその症例が報告されているが、どこまでが奇行でどこからが狂気なのか一線を画することはむずかしい。
 
S氏はテーブルに並べられた物なら何でもこれを数えた。食事の度に一覧表を用意し、出されたパンや肉が何口分になるか、またこれから飲む水やワインやミルクがそれぞれスプーン何杯分に当たるかを数え、記録した。とくにミルクの場合、スプーン一杯は何滴に当たるか、コップ一杯はスプーン何杯になるかを数えた。トマトが出されると圧し潰して種の数を数え、林檎や梨についても同じことをした。
 
ある日彼はサクランボを20粒食べた。しかし手元に種が19個しか残らず、そこいらじゅうを探すが後の一つが見つからない。これは飲み込んだに違いないと考えたS氏、夜になるとトイレに閉じ籠もって夜通し、憑かれたように排泄物を捏ね回した。見つからぬままわめき続けたが家族に懇願され、やっと明け方近くになって数時間眠りにつき、起きるとまたトイレに直行、通じを得るや再び20個目の種を求めて更に熱を入れて探索を開始した。こうしてやがて日も落ちるころ、やっと三度目の通じを得て問題の種の回収に成功、気分も和らぎ、一風呂浴びてぐっすり寝入ったという。
 
もう一人、1890年7月18日にベルリンで死んだ独身奇人。この人は18歳のときから、恐るべき几帳面さで記録をつけ続けた
 
それによると、彼が死ぬまでに喫った煙草の数は62万8713本うち4万3692本は人からもらったもの)、購入したズボンは85本で、その他、上着が74着、靴が62足、ワイシャツが296着、衿カラーが226本であった。アルコール関係では、飲んだビールが2万8786杯、コニャックその他の蒸留酒では3万6081杯となり、55年間に振る舞ったチップの額もペニッヒの単位で記録されていた。
 
 
大屋政子」「おならクラブ」「けち」「コレクション」「マイケル・ジャクソンなど。

 

大屋政子ってすごかったんだね。日本人も載っているのが、スゴイわー。眠れない夜はこれを読む。するとオモシロクてもっと眠れなくなるかも!?オススメです。(^ν^)