「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ゴハンの丸かじり 20」(東海林さだお)

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ゴハンの丸かじり (文春文庫)

ゴハンの丸かじり (文春文庫)

 

珍しく隊長と副隊長の調子が悪くて、5日間で5キロ体重が落ちた。もともと「分母」が多いのでたいしたことではない。KONISHIKIが20キロ痩せたとしても体制に影響がないのと同じだ。(・∀・) そんなときでも活字中毒のワタシは本を読む。でもムズカシイことは考えたくない、さらっと読めるのがいい!そんなときはやっぱり東海林さだお氏の本だね。今年こそ、全作品読破を狙おう。丸かじりシリーズ第20弾!そのエッセンスを紹介しよう。

 

「ナムルの働き」

 

日本国民はゼンマイによわい。ゼンマイ→山菜→田舎→囲炉裏→兎追いしかの山→かーさんが夜鍋をして手袋編んでくれたー、と、ゼンマイを見たとたん、夜鍋の歌を口ずさむ人は多い。ゼンマイは、いわば竹馬の友であった。田舎者同士という、同郷意識もあった。それから数十年たって、生まれて初めて焼肉屋というところへ入った。その異国の料理のナムルの中にゼンマイがあった。ショックだった「ナニしてんだ、おめー、こんなところで」と思わず叫んだほどだった。向こうは向こうで「まずいところを見られた」というふうにうなだれ「話せば長いことなんがら、これには深いわけがあって」と何かいいたげであった。

 


「楽しい百円生活」

 

ここは言ってみれば現代の御伽の国なんですね。ある日吉祥寺の百円ショップにフラフラと入って、サンマの味付け缶と置き時計と鉄製のタコ焼き器を買った。買って300円を払って出てきた。横浜にラーメン博物館というのがありますね。あそこは300円の入場料を払って入ることになっている。300円払って、また改めて600円なり700円なりのらーめん大を払って食べることになる。かりに100円ショップも300円の入場料を取るとする。そう考えると、300円払って入ったら、サンマ缶と置き時計とタコ焼き器をタダでくれた、ということになる。いまどきこの三品をタダでくれる店なんてありますか。

 

「お茶のひととき」

 

ふー、やれやれ、仕事に一区切りついた、と。茶ぁ淹れて飲むことにするか。エート、まず茶筒ね。まず茶筒のフタをスポと開ける。開けるというより引き抜くかな?茶筒は決して遊び道具ではないのだが、このスポが楽しい。スポッ、じゃなく、スポ。子どもの頃、このスポが楽しくてやたらにスポスポして親に怒られたものだっけ。もちろんいまだって充分に楽しい。茶筒はうんと使い込んだほどスポ感がいい。うんと使い込んで、滑りがなめらかになっていて、スポ歴十年なんてのがいい。


その他、「わが家のニラ玉」「キンピラ牛蒡のヨロコビ」「「開き」でいいのか」「春巻の厄介」「おせち小笠原流?」「煮豆一族」「寿司が回転していいのか」「鰤大根の人徳」「粥論」「玉子パン再食」「合体の味そばめし」「立ち飲み屋にて」「寂しき蕎麦がき」「なのはらそば=シロガネーゼとカネガネーゼ」「ジャムの幸せ」「味付け海苔の奮闘」「韓国食材スーパー探検」「学校給食に釜飯を」「甘食のナゾ」「驚くなかれたぬき丼」「鳥わさの不思議」「ソーメンはエライのか」「ああ、栄光の銀鉄丼」

など。

 

確かに!ゼンマイは新潟ケンミンにとってはマスト!だよね。オススメです。(・∀・)!

 

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ゴハンの丸かじり (文春文庫)

ゴハンの丸かじり (文春文庫)