「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「微視的(ちまちま)お宝鑑定団」(東海林さだお)

本を読む基準はなく、アットランダムにテキトーに読んでいるのだが、ここしばらくはまたまた東海林さだお氏にハマっているなあ。なんでこんなにオモシロイんだろう!(・∀・)


「真面目に世の中のことを考えたショージ君は、今まで見過ごしていた日常生活の細密部分に目を向けることにした。親子丼の鍋に舟盛り用の舟…台所用品のヘンなものを愛し、B級銀座をぶらぶら歩く。はたまた飛行機でくさや定食を食べにゆく始末。「間違いだらけの糖尿病予防」ほか抱腹絶倒の対談も収録」なかでも印象的な章を紹介しよう。


【脱力リーグ マスターズリーグ


プロ野球の観戦の醍醐味は、選手たちの高度なプレーを見ることにあるマスターズリーグは、そのあたりのことはあんまり期待してはいけない。選手たちのプレーぶりも、タツでいうと「弱」のあたりということになるのではないか。そのあたりの野球は観ていて面白いのだろうか。楽しいのだろうか。ところがですね、面白いんですねこれが。観に来ているんですね。大勢



何が楽しいのか。実にこれは意外なことなのだが、“選手たちが楽しそうにやっているのを観るのが楽しい”。みんな心の底から楽しそうにボールを投げたり、打ったり、空振りしたりしている。みんな打席に入りながらニコニコしている。マウンドではピッチャーがニコニコしながらバッターに何か声をかけている。打席に入るバッターは、もはや打率は気にしない。投げるピッチャーは、もう防御率奪三振数も関係ないのだ。


つまり“野球そのものを心から楽しめる野球”を、いまやっとできるようになったのだ。そのことが観ていてしみじみわかる。わかって楽しい。ロハスな野球。歯を剥き出しにしない野球、なりふりかまわず必死の形相をしない野球がそこに存在していた。そしてその野球は、お金を払うに値するエンターテイメントになりえていたのだ。


マスターズリーグ「五つの理念」を掲げている。

高齢化社会へのメッセージ
野球界の底辺拡大に努める
地域社会の活性化と振興に貢献する
子供たちと若い父母との交流
野球文化を広める事に貢献する


プロ野球の選手は、選手を辞めると野球をする機会はまずない。コーチとか野球教室でボールやバットに触れることはあっても、“野球の試合”をやることはないのではないか。だから久しぶりにやる試合が楽しくてたまらないのだ。嬉しくてたまらないのだ。帽子だってわざと何回も飛ばしちゃうのだ。観客も、選手というより“身内の人たちがやっている野球”の感覚でいる。だから、何でもない内野ゴロを、ごくふつうに捕ってふつうに投げてアウトにすると大拍手が起こる。“穏やかな野球”の観戦もなかなかいいものですよ。ぜひこんど行ってみてください。


その他、「台所お宝鑑定団」「深川発、はとバスの一日」「B級銀座ぶらぶら歩き」「清貧電鉄おさかな旅行」「大島でくさい!うまい!のぶらり旅」「めざせ大尽!昼間っから芸者遊び」「夢混(夢の混浴)よ、いずこ」「飲んだぞ日本一の居酒屋で」など。ああ〜名古屋の「大甚」に行きたい!オススメです。(・∀・)