「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「男の戸籍をください」(虎井まさ衛)

私は観ていないんだけど、3年B組金八先生」に登場した性同一性障害の生徒「鶴本直」を上戸彩が演じたんだってね。そのモデルが綴る、法と偏見の壁との闘い。「戸籍上の性別訂正」に関する闘争を語る。そのエッセンスを紹介しよう。


・私は性器形成を含め全ての手術を終わらせ、心と身体の性別がほとんど一致して、とても心晴れやかになった。つまり性同一性障害」を克服したのである。「元」性同一性障害抱える者になったわけである。だ


・どういうわけは「年をとるに従って男の身体になっていくのだろう」と思っていました。自分が「女である」と周囲から言われるのは今のうちだけで、大人になった時には「男の人」になっているのだと信じていたのです。幼稚園でも小学校でその気持ちは変わらず。


・しかし小学校5年生になったばかりのある日、女子だけ集められえて初潮教育のビデオをみせられ「もしかしてこのまま育っていっても男体にならないのでは」と初めて不安になり、目の前が真っ暗になるほどのショックを受けます。けれども幸運なことにその数日後、カルーセル麻紀氏がモロッコ性別再指定手術を受けたことをテレビで知り、「自分も将来、絶対に性転換して男体になろう!」と即座に決心しました。


その9歳の時の決心は一度も揺らぐことなく、23歳で実行に移されることになるのです。とにかく14年間の間、男体になること一筋に生きて来たのでした。


・例えば生まれつき目の見えなかった人が、後年の医学の進歩で目が見えるようになったとします。そうなった人を「盲人」と呼び続けることこそ間違いと言えないでしょうか。恣意的にではなく先天的な障害からいわゆる性転換をし、精神的にも内分泌的にも外見的にも社会的にも問題なく男である人間を「女」としておくことこそ、錯誤ではないでしょうか


いや〜壮絶な人生だなあ…想像を絶するよなあ…。こういう人が未知の壁を開いていったんだね。オススメです。(・o・)!