「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「心が見えてくるまで」その2(早川義夫)

 


心が見えてくるまで (ちくま文庫)


「酒場のギター弾き」「人間カラオケ」「流し」のワタシは、数々のミュージシャンの影響を受けているが、最も大好きな人はといえば、元ジャックスの早川義夫氏なのだ。(・∀・)♪


ジャックスはもちろん早川さんのCD、著作は全部持っている。そして読み返している。そう、そう!そーなんだよねー!というまさにワタシの音楽に対する考え方や価値観が似ているのだ!そのものなのだ!共感するのだ!以前ココにも紹介したよね。


「心が見えてくるまで」(早川義夫

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20151018



今回、読み返してみると面白いもので、響くフレーズが増えている。それを続編として紹介しよう。


男の乳首は使っていないのにどうしてあるのか。「すべての男性はお母さんのお腹の中で女としてスタートします。女としてスタートしていきながら、いろいろと、ちょっと足りないものがあったりして、女でいられなくなっちゃって、落ちこぼれたのを男っていうんです。(笑)だから、人間の質からいうと女の方がずっと質は高いんです。ダメになっちゃったハンパ者が男なんです。男の乳首は、昔、女だったけれども、今はもうダメ、男になっちゃったという意味なんですよ」


・手や足や首や肩や腰は、自分の意思で回したり、力を入れて硬くすることもぐにゃっとさせることもできるのん、ちんちんだけは自分の意思で勝手に動かすことはできない。性を刺激する愛のようなものが心に降りてきたとき血液が充満するのだと思うが、途中で気持ちが萎えたら、途端にしぼんでしまうちんちんは心と直結しているのだと思う。


ちんちんは正直である。一目見れば、心地よいのか心細いのかがわかってしまう。ところが、世の中には強姦魔がいるからわからない。嫌がっているのに興奮できるのは相当な異常者である。僕などは一度拒否されたら、すぐに引き下がる。脅かしてまで、頭を下げてまでするものではないからだ。


「相手にとってあながた本当に役立っているなら、相手は離れていかない」たしかにそうだ。僕から離れていった人は、僕がちっとも役に立っていなかったのである。好きな人と離れたくなかったら、自惚れず、勘違いせず、役に立ち続けなければならない


歳とともに、僕はここ数年、だんだんと新曲ができなくなってしまった。感受性は変わっていないと思うのだが、生命力の衰えなのかもしれない。昔は思ったことを何も気にせず、ぱっと出していた。今はいろいろと考えてしまう。


「笑えること、感動すること、Hなこと、それ以外には興味はありません」と言い続けてきた。最近は、「美味しい、楽しい、気持ちいい」この三つがあればいい。実際、この他に何があるというのだろう。


「障害を持って生まれてきた子は、人間の中でいちばん神や仏に近い存在なのです」優れた能力を持っている人は何かが欠けていて、何かが欠けている人は、きっと、どこかに飛び抜けた能力を持っているのだ。


性格というのは治らないのではないだろうか。体の障害を持って生まれてきた人と同じように、精神に傷害を持って生まれてきた人と同じように、性格に障害を持って生まれてきたとも考えられる。わざと、性同一性障害として生まれてきたわけではないように、わざとスカートの中を盗撮しているのではない。もう、治らないのである。そういう人は、人に迷惑をかけないように、犯罪者にならないよう、もう趣味を生かす仕事につくしか道はない


「他人の姿を見て、あいつは下手だと思ったら、そいつは自分と同じくらい。同じくらいだと思ったら、かなり上。うまいなあと感じたら、とてつもなく先を行っている」


・これは、好みの問題であるが、僕は多くの人に向けて歌を歌うよりも、祈るように、一人の人に向けて歌っている歌が好きだ。


50の力で愛さなくて、ふられたなら、悔いは残るだろうが、100の力で大切にしていたのに、ふられたならば、悔いは残らない


…なんて正直で、なんて赤裸々なんだろう。ウラヤマシイ。恥ずかしいことをここまで言語化されているのはスゴい。まだ早川義夫ワールドを未経験な方、ハマりますよ。超オススメです。(・∀・)


 


心が見えてくるまで (ちくま文庫)