「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「図解 性転換マニュアル」(性の問題研究会)

最近、テレビを見ると必ずといっていいほど、オネエ系やニューハーフ、女装タレントなどが画面を賑わしているよね。(・o・)

男とは?女とは?性とは?何なのだろう!?と改めて考えてしまうと同時に、性転換で、女性が男になる場合、◯ンチンをどうやってつくるのだろう?また女性が男性になる場合は、どうやって女性になるのだろう?と興味本位で想像していたが、その答えがここにある。またそれ以上に、「性」のモンダイは、実に深く、本人たちにとっては深刻なものだったとこの本で知ることが出来た。そのエッセンスを紹介しよう。


性同一性障害と呼ばれる人たちと「男でも女でもない」半陰陽と呼ばれる人たちがいる。両者ともに、人間の性を男女という二つにわける価値観に「違和感」を持ち続けているのである。「自分の肉体が男性であることが耐えられない、なぜなら自分は女性なのだから」と思っている人、逆に「肉体的に女性であることが苦痛である、自分本来の姿は男性なのだから」と確信している人たちがいる。こうした人たちはつまり「心の性」と「体の性」が一致していないわけだ。


性には1、性染色体、2,外性器、3,内性器、4,性自認、5,性指向、6,性役割の6つのファクターがある。1〜3がセックス(生物学的な性)、4〜6がジェンダー(心の性)に関係している。この6つのファクターがさまざまに組み合わさっているのが人間の性の有様なのだ。6つのファクターの中で、もっとも堅牢で揺るぎのないものと思われた、肉体の性は20世紀になって形成外科手術の進歩によって変えられるものになった。その結果、性同一性障害が世に広く知られるようになったのだ。


・女から男への性転換手術をアメリカで受けた作家の虎井まさ衛さん

「変性症の症状は、同症以外の人間には理解し難く、またその理解を超えて辛いものである。自分のことしかわからないが、まずトイレに入るのが嫌いである。昔はどうしても女子トイレに入るのが嫌で、頭が青ざめるほど尿意をこらえることが常であった。それから乳房を憎んだ。どうしてもふくらみがあると見られたくなかったので、さらしをぎしぎしと巻いていた。生理の日には、頭を壁に打ちつけて涙を流していた。声変わりをしていない声をも憎んだ。電話に出るのも嫌であったし、学校で出席をとられて返事をするのも嫌だった」


その他、「性転換について考える前に」「性と社会」「インターセックス半陰陽)」「性同一性障害とその周辺」「手術の前段階」「手術〜豊胸手、膣形成手術、乳房切除手術、男性器形成手術、手術後について、性転換手術レポート」「法律の問題」など。


「性には6つある」というのが衝撃的だよねえ。この本でそれぞれの性の理解が深まるといいね。オススメです。(・∀・)