「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ナタンと呼んで 少女の身体で生まれた少年」(カリーヌ・カストロ)

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ナタンと呼んで―少女の身体で生まれた少年

ナタンと呼んで―少女の身体で生まれた少年

 

 この本は、考えさせられる……もし自分が思春期のときに、胸が大きくなって生理になったら、主人公と同じことを考えて、同じ行動をとるだろうなあ……。(@_@)!

 
リラ・モリナ14歳。サッカーが好き、ヒラヒラの服は嫌い。でもその日、生理がきたー―。フランスで話題沸騰!身体への戸惑い、自分を愛せない苦しみ、リストカット、恋人・友人関係、家族の葛藤……思春期になったリラは、自分の体が女性として成長していくことに違和感を覚えていた。髪を短くして、ボーイッシュな格好をしても違和感は消えない。リラは悩み、自傷行為に走る――。自分はトランスジェンダーだと気づいたリラが、ナタン(フランスの男性名)として生きていくことを宣言するまでの物語」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・同性愛者 アイデンティティ 女 異常者? 心は男で体は女 生まれつき体がおかしい レズビアンだったらどうしよう! 男 私はオナベなんかじゃない 男なのかな?オレは誰なんだろう? トランスアイデンティ 自分では男だと思う 自分が誰なのかわからない 
 
・うるさい!何もわからないくせに! オレは男なの!男なんだよ。パパとママのせいだ!イヤな胸はあるし、クソみたいな声だし!!!オレは女じゃない!!!娘じゃないんだ これからはナタンって呼んで!
  
・主人公リラ・モリナが第5学年(日本の中学1年生にあたる)を迎える直前の夏休みに、強烈な性別違和体験をするところから始まり、苦悩に満ちた中学、高校生活を経て、ナタン・モリナに生まれ変わり、これから大学生活を迎えるということろまでを描く。「リラ」は女子の与えられる名前で、「身体的性」は女性である。一方「ナタン」はフランスでとても人気のある男子の名前で、こちらはリラの「性自認」を反映している。
リラは女性の身体に生まれついたことで苦しむが、周囲の無理解や自身のホルモン治療や性別適合手術を経て、男性ナタンとして本来の性を取り戻すことに成功する。本書は、身体的性と性自認の不一致に引き裂かれた一人のFTMFemale to Male)トランスジェンダーが、割り与えられた性に抗い、自分の居場所を獲得しようとする闘いの記録なのだ。
 

前編、マンガで描かれているので実にリアルだ!リラの苦悩が伝わる。トランスジェンダーで悩んでいる方は勇気づけられるだろうね。オススメです!(・∀・)

 

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ナタンと呼んで―少女の身体で生まれた少年

ナタンと呼んで―少女の身体で生まれた少年