「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ドラフト外 這い上がった十一人の栄光」(澤宮優)

フツーではないものが好きである。枠から外れた雑草のようなはみ出し者が好きである。


プロ野球の世界では、育成選手という制度が出来たので、ドラフト外ということがなくなってしまったが、この本は、その狭き門をくぐりぬけ、見事に栄光を掴んだ「はみ出し者」たちの血と汗と涙のドラマである。そのエッセンスを紹介しよう。


ドラフト外とは、ドラフト会議で下位指名にすらかからなかった選手が、その後球団との交渉や、テストなどを受けて入団する方法である。ドラフト上位指名に比べれば、コーチなど指導者から教えを受ける機会も少ない。極めて不平等な世界で生き抜いた人たちだ。そしてその多くが、数年後、静かにユニフォームを脱ぐ。ここに登場する選手の多くが、その中で想像を絶する努力を重ね、わずかな機会を確実にものにして「栄光」を掴んだ人たちだ。彼らがそんな苦難に負けなかった理由がどこにあるのだろうか。


彼らの多くは決して体格にも恵まれていないし、高校時代に甲子園で脚光を浴びたという実績もない。しかも何らかの形で挫折を経験し、そのハンディに潰されなかった強者たちだ。彼らはわずかな可能性を信じて凄まじい努力を重ねた。それは奇跡かもしれない。しかしここには今の悲惨な時代に生きる私たちが人生で成功できる優れた事例が示されている。


彼らが成功した秘訣はどこにあったのか、共通するのは最悪の状況でも、どうすれば自分の武器を磨いて生き抜いてゆけたのか。それは自ら道をきり拓いてきたという生き方である。創意と工夫、知恵、頭脳、決断、そして想像を絶する努力である。この十一人の生き様を知っていただき、各人各様に参考にして苦境から立ち上がり、人生の勝利者になってほしいと切に願う。本書を読んだ後には、きっと生きる力が全身に漲ってくると思う。


島田誠〜世界の福本を震撼させたサイクル盗塁」「平野謙〜西武黄金期を支えた犠打新記録」「石井琢朗ドラフト外初の二千本安打」「長嶋清幸〜めっぽう勝負強い小さな強打者」「基満男〜走・攻・守・センスの1試合4二塁打」「松本哲也〜新人王をもぎとった育成の星」「大野豊〜先発も抑えも超一流“二枚腰の左腕”」「清川栄治〜438試合連続救援登板の“リリーフ完全試合”」「加藤初〜新人王、ノーヒットノーラン達成の“鉄仮面”」など。


大野豊と原さんの対決は、今でも目に焼き付いているなあ…。



第一次長嶋ジャイアンツの時の、加藤初、好きだったなあ…



島田誠も名選手だったよね。



やっぱりプロ野球の世界はオモシロイ!オススメです。(・∀・)!