「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

『「記憶」より「記録」に残る男 長嶋茂雄』(広尾晃・雲プロダクシ

私の永遠のヒーロー、ミスター・ジャイアンツこと長嶋茂雄読売巨人軍終身名誉監督。(・∀・)
よくONのことを、「記録の王、記憶の長嶋」を称するけど果たしてそうなのだろうか!?この本は、長嶋茂雄こそ、記録に残るのだ!ということを証明する本、そのエッセンスを紹介しよう。


長嶋茂雄の残した記録、数字を調べていくと、しばしばため息が出る「何とすごい記録だ」「この数字は真似できない」長嶋茂雄の野球人生には、すごい「数字」がちりばめているのだ。



本塁打王は2度にとどまったが。打点王には5度も輝き、これは王貞治野村克也に次ぐ歴代三位。何より打率において長嶋は6度首位打者に君臨した。これは7度の張本勲イチローに次ぐ三位ではあるが右打者では史上最多である。また日本記録でもある10度の最多安打。結局長嶋は打撃主要部門で歴代4位の13個ものタイトルを獲得した。さらにMVP5回(歴代2位)、日本シリーズMVP4回(歴代1位)ベストナイン17回など。入団から引退まで、大きな怪我をすることなくトップクラスの成績を残し続けた。


「たった一人の野球選手が、日本人の嗜好やライフスタイル」を変えた「人気」「社会的インパクト」という点で、長嶋茂雄は、他の誰にもまねができない大きな「記録」を残している。ある意味で「歴史」「時代の象徴」と言っても良い存在だ。


・まず、長嶋はそのキャリアを通じてすべて100試合以上出場している。そして、毎年打率順位がついている。つまり、ルーキーの年から引退年まで、毎年規定打席に達し、レギュラーだったのだ。彼は一度も「二軍落ち」しなかった。これは川上哲治王貞治張本勲野村克也イチロー松井秀喜らの大打者でもできなかった記録だ。




「ルーキーから引退までずっと規定打席は、長嶋以外に唯一「ミスター・カープ」こと山本浩二が並んでいる。長嶋が17年連続なのに対し、山本は18年だ。しかし、長嶋がすごいのは、この17年を通じて「毎年ベストナイン」に選ばれ、オールスターにも選出されたことだ。この記録だけは誰も真似ができない。端的に言えば、長嶋はルーキーから引退するまでずっとスターであり続けたのだ。こんな見事な選手生活を送った選手は他にいない。

さらに長嶋はルーキーの年から4年連続で打率3割をマーク、しかも2年目から3年連続で首位打者を取っている。さらに長嶋はルーキーから4年連続で主要打撃3タイトルを獲得している。その数6つ。こんな選手も空前絶後だ。


日本で三塁手が花形ポジションになった最大の原因は、長嶋茂雄の登場だったと思われる。それ以前にも鶴岡一人藤村富美男などの名三塁手はいたが、長嶋が全国的なヒーローになり17年間も大活躍したことが三塁手」の人気を絶対的なものにしたのだと思う。


その他、長嶋茂雄「前夜」スコアブックからひも解く高校球児・長嶋」「東京六大学のスター長嶋茂雄」「長嶋茂雄が輝いた試合ベスト5」「現役で一番長嶋選手に近い選手は!?」「長嶋の目標、ライバル、後継者たち」「長嶋茂雄もしも」「長嶋茂雄の野球解説」など。


やっぱり長嶋さんはミスター・ジャイアンツ、ミスター・プロ野球なんだね。高校、大学時代のスコアブックも掲載されている。貴重本だよ。超オススメです。(・∀・)