【お知らせ】
来る、10月13日(日) 第13回「小田原城ミュージックストリート」でワタシが歌う
「
閑話休題。先日、前人未到の400勝のカネやんこと金田正一が亡くなったね。現役時代は見ていないけど長嶋茂雄との4打席4三振はあまりにも有名だよね!♪
さて、数々の長嶋本に加えてさらにこの本!いいよお!
「選手時代の長嶋はすごかったが、監督としての長嶋はダメだという偏見がある。ほんとうにそうなのか。実は日本社会を破局に追い込んだのは長嶋を評価できない、つまらない管理主義=官僚主義ではないのか。身体感覚を大事にし、ドラマを盛り上げ、最後に勝利を手中にする長嶋的発想こそ、日本人は学ぶべきだという新しい長嶋論」そのエッセンスを紹介しよう。
・「長嶋は選手としてはすごかったけど、 監督としてはぜんぜんダメ」「管理能力がない」「 何も考えていない」これが日本の常識になっている。「 勘とひらめきだけ」「組織を管理・ 統括する論理的な思考ができない」けれどじゃあ、 と私は問いたい。日本で「頭がいい」と言われていた人たちは、 先見性があって、国や組織を発展的にリードしてきたのだろうか?
・長嶋をバカにし、「自分たちは頭がいい」 と思っている人たちこそが、バブル経済を生み、家庭を崩壊させ、 少年犯罪の温床を作り、 あわや日本を崩壊させようとしている張本人たちだ。懲りもせず、 相変わらず自分たちの発想で社会をリードし、 優位なポジションに居残ろうとするエリート意識は滑稽だと思う。 それは、 権力の座にしがみつこうとして批判を浴びる政治家や起業家たちの 体質をなんら変わりがない。
・いま私たちは、 純粋に右脳のひらめきを優先に生きる長嶋茂雄の発想、 長嶋を動かす思考回路に注目し、真剣に学ぶべきだと思う。 そうしなければ、いつまで間違った「頭の良さ」が信奉され、 日本は本質から外れた発想で迷走をつづけるだろう。
・長嶋を見つめ直し、受け入れることができなければ、 日本は堕落と混迷をつづける。誰もがよく知っている「長嶋茂雄」 こそが、本当は、いま私たちが目を開き、 鮮やかな発想転換のヒントを暗示しているのだ。 私は21世紀を生きる指針として、 あえて大マジメにこの本を日本人に向けて発信する。 いまの日本は長嶋をダメなリーダーと決めつけるが、 長嶋的な発想、人心掌握法こそ人を本気で燃え立たせ、 チームのダイナミクスを巻き起こす素晴らしいシステムのひとつと 確信するからだ。
・世間は長嶋を「常に勝ちたがる監督だ」と決めつけている。 だがそれは長嶋が「そう思わせている」に過ぎない。 実は長嶋は誰よりも「負けてもいい」 と思っているパフォーマーだ。「 プロは勝ち負けがすべてじゃない。負けても、 お客さんが喜んでくれればいい」それは長嶋の哲学だ。
・長嶋の発想その1 未来を「いま」と同一視する
2 花火にじっくり火薬を込め、最後にポッと火をつける
3 「考えない」のは「高度な技術」だ
4 長嶋は「ため」を作らない
5 打者はけっして受け身ではない
6 自分を客観的に見て、動かす
・長嶋のデビューは、いつも三振や敗北からはじまる。長嶋は、 人を喜ばせる天才でなく、本当は「人を落胆させる天才」なのだ。 そしてそのあと、 落胆を吹き飛ばし全身が震えるほど発奮させてくれるヒーローなの だ……。
・「われわれは定石を超え一段高いレベルで闘っているんです」
「セオリーとか常識には新たに生まれるものもある。その点、 野球界は非常に遅れている。はみ出しちゃだめだ、 という傾向がある。批判はありますが、 定石からはみ出た指揮系統をとらないと、 ドラマは生めないんです」
「勝つのは当然。 勝つだけでなくファンを興奮させてこそプロ野球」
「ぼく天才じゃないあらね、あまり天才とは思いませんねえ。 ぼくらどっちかいうと、努力のほうじゃないですか? およそ縁遠いですか、努力タイプと言っちゃ」
「記録から見る、ONの日本シリーズ」は特にオモシロイ。長嶋さんには長生きしてほしいよね。野球ファン必読。オススメです!♪