「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「封印された三蔵法師の謎」(テレビ東京編)

あまりにも有名な孫悟空」「西遊記。私の世代は、手塚治虫悟空の大冒険夏目雅子堺正章西遊記だ。ゴダイゴガンダーラは今、聴いても惹きつけられるメロディーだよね。(・∀・)


さて、その三蔵法師のモデルとなった玄奘三蔵。はるか昔のあの時代に、仏法の真理を求めた天竺への旅は、前人未到の17年3万キロにも及んだ。そこまでして玄奘が求めたものは何か?そのエッセンスを紹介しよう。


およそ1,400年前に過酷な約30,000キロの旅を成し遂げた玄奘三蔵。地球一周が約40,000キロであるから、その数字がどれほどのことなのか想像に難くない。そんな覇業を一人の力で成し遂げることができるものなのか。私は玄奘三蔵の旅の全てを知りたくなった。知らなければならないと思った。そして一年間をかけて玄奘三蔵の足跡を追おうと決めた。それが番組のはじまりだった。


中国・新疆ウイグル自治区の地獄の灼熱地獄、猛雪の天山山脈では4,000メートルを超える高度、キルギスの巨大な湖の水中、民族衝突による内乱、国禁であった国外への打出…21世紀の今もなお、人が容易に足を踏み入れることが出来ない秘境。そんな場所に玄奘三蔵は命を懸けたのである。それほどまでして得ようとしたもの、求めたもの、目指したものは一体何だったのか


玄奘三蔵の謎は大きくわけて3つ。


1 出生の謎 2 資金の謎 3 ルートの謎


・そもそもなぜ私たちは寺院や仏像の前で祈るのだろう。それは「仏様に救ってもらいたい」という思いからである。言葉を換えれば「救済」という思想があるからこそ、私たちは仏前に手を合わせるのだ。玄奘「仏法による人々の救済」を前提として仏教の研鑽を積み、同様の目的で西域求法(仏教原典を求めてインドに赴くこと)の旅を成し遂げた僧だったからに他ならない。すなわち玄奘の旅は、1400年の時を経た今もなお、私たちの生活に根付いている仏教思想に影響を与えているのだ。


類稀な能力…それは交渉能力と人心掌握能力である。玄奘はさながら優れた外交官やビジネスマンの如く、当時の有力者たちのこころを掴み、旅の出資を交渉した。アスターナのミイラが纏っていた古文書が、その事実を物語っているのだ。


玄奘の真の姿を取材することで、ーあきらめてはいけない、一歩一歩、ー不可能はない、という玄奘からのメッセージを発することができると確信した。世界平和への道は果てしなく遠い。しかし唐の時代に西域求法の旅という壮挙を成し遂げた、玄奘という人がいたのだ。人間はどんな困難でも乗り越えられる。人類はいつか万難を排して恒久の平和を手にすることができるはずだ。


玄奘に外交的駆け引きを成功させるだけの要素が備わっていたことを見落としてはなるまい。それは、ー学問的研鑽に裏付けられた叡智、ー仏典を必ず中国に持ち帰らんとする熱意、ー人々を救済したいとする宗教的情熱、これらに加えて端正な顔立ち、耳に心地よい声、生来のコミュニケーション能力、それらを駆使したからこそ、2人の王を動かすことができたのである。


玄奘は民衆の「幸せのかたち」を知り得たのだろうか。もし知り得たとしたら、それは「何だ」と確信したのだろうか。


いや〜これはスゴイ!確かにこのドキュメンタリーはテレビで観た記憶があるが、想像を絶するというのはこういうことを言うんだろうねえ。仏様の力ってスゴイなあ。超オススメです。(・∀・)