「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「空海と最澄はどっちが偉いのか? 日本仏教史七つの謎を解く」(島田裕巳)

たびたび並んで紹介される最澄空海。2年前に最澄比叡山延暦寺に行ったときには感動したなあ!ここから数々の名僧が修行したのかあ!なんでこんな山の中なんだろうか!と感慨にふけったなあ!今度は、空海高野山金剛峯寺に行ってみたいなあ!(・∀・) 
 
さて、この本。「最澄はエリート、空海はたたき上げって本当?親鸞は思索的で日蓮は戦闘的だった?
日本仏教1500年の “常識"を疑ってみると、真の姿が見えてくる!そのほか新宗教の建物はなぜ巨大なのか、天皇の信仰が仏教ではなくなったのはなぜなのか等々、仏教にまつわる7つの疑問を解説。教科書では分からない、人気宗教学者による「謎解き」仏教史!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
なぜ日本ではキリスト教イスラム教の信仰が広まっていないのでしょうか。その謎を解くためには、まず、日本に仏教が広まった経緯を知る必要があります。
 
イスラム教の聖地メッカでは、一年に一度の巡礼月になると、世界中のイスラム教徒が巡礼に訪れます。この数が250万人程度。正月三が日の明治神宮の参拝者300万人という数字はそれより多いのです。なのに、普段は無宗教だと公言しているその落差に外国人は驚きます。「この人たちはいったい何なんだ」とさえ思うのです。
 
・日本の寺院は、平城京という都市の中に寺がありましたそのため、生活の面でも町の人とあまり変わらなかった。それが、最澄比叡山に、そして空海高野山に上って山中に寺を開くことで、変わっていくわけです。
 
最澄は国費で、空海は私費で同じ遣唐使で唐に渡ります。国費留学生としてのエリートである最澄と、私費留学生としての非エリートの空海という対比がなされるようになっていきます。空海が唐から戻ってきた後も、最澄空海密教について教えを乞うという出来事が起こります。これは不思議だと思いませんか。ここで最澄空海の立場が入れ替わっています。
 
・日本の仏教は五層構造をなしています。初期の日本仏教で重要な意味を持ったのが原始神道法華経信仰、密教浄土教信仰と来て、最後がです。
 
飛鳥時代から奈良時代にかけて、最初に仏教が広がってきたときに、宗派は六つ生まれました。それが法相宗三論宗華厳宗律宗倶舎宗、成実(じょうじつ)宗からなる南都六宗です。このうち最後の二つの宗派は「寓宗」と呼ばれ法相宗三論宗に付属している、いわばサブの宗派でした。ですから、重要なのは最初の4つです。ただし三論宗は今の日本には残っておらず、寺もありません。奈良は古い都として南都と呼ばれ、平安時代の途中から用いられるようになったのです。
 
南都六宗は、葬式をしない宗派でもあります。南都六宗が生まれた奈良時代には、まだ、仏式の葬儀が生まれていません。薬師寺には、葬式唐収入源、檀家というスポンサーがいなかったわけです。南都六宗は学問上の学派に近いものだったと考えた方がいいでしょう。
 
「日本人は本当に無宗教なのか?」「浄土教信仰はどのようにひろまったのか?」「実像が分からない親鸞 分かりすぎる日蓮」「なぜ葬式と仏教は深い関係があるのか?」
「なぜ新宗教の建物は巨大なのか?」「経済成長と宗教戦略」「なぜ天皇の信仰は仏教でなくなったのか?」など。
 
これ、オモシロイなあ。もっと深堀りしたいなあ。オススメです!(・∀・)