「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「スタンド・バイ・ユー BENRIYAタコ坊物語」(岡根芳樹)

私の人生の中で出会った三人の天才、そのうちの一人が、表現力・アドリブの天才=岡根芳樹だ。私と同じ昭和39年生まれ。私もけっこうオモシロイ人生を生きてきたつもりでいたが、岡根にはかなわない。まさに波瀾万丈な映画みたいな生き様だ。その岡根の待望の著作の第二弾がコレ!


ちょうど昨日、出版記念講演会があり、約束通り前座で今宵一回限りの「岡根芳樹の歌」を歌わせていただいた。この歌を聴けば「岡根芳樹の人生のすべてがわかる!」という歌のメドレー。あの桑原正守影ナレ桑原真理子さんが司会という豪華な講演会。



日本で初めて法人登記で便利屋を始めた三人の若者の青春ストーリー!ケータイもネットもパソコンもない時代の涙あり笑いありドラマチックな実話。そのエッセンスを紹介しよう。



・学歴も資格も技術もコネもない三人にあったものは、知恵と勇気と若さとわずかばかりのお金だけだったが、彼らにはそれで十分だった。

一流企業が入れてくれなければ起業すれがいい。負け組だって人生は面白くできる!

とは言うものの当時何の取り柄もない人間が起業するということは、月も出ていない暗い晩に、海図もコンパスも持たずに船を出すようなものだ


「何もできないってことは、逆に何でもできるって事だろ。だったら何でもやる会社を作ろうぜ!」


・日中はチラシを一軒一軒配りまくり、夜は深夜まで酒を飲みながら夢を語り合っていた。まったく仕事はなかったが、そんな生活が可笑しくて幸せだった。初任給は12,000円、日給ではなく一ヶ月分の給料だ。もちろん煙草すら買うことができなかった。結局禁煙生活に我慢できなくなった三人は、早朝の公園や神社に行って落っこちている吸殻を拾い集めた。するとそこを通りがかった近所のおじさんに、「君たち若いのに関心やなあ。朝から掃除してくれてありがとう」と、褒められた。翌日からは「便利屋タコ坊 営業中」書かれた赤いジャンパーを着て堂々としけモクを拾った。


奇怪な依頼もあれば、嘘のような依頼や、意味の分からない依頼もある。亡くなった旦那さんの位牌を霊能力者の家まで届けて欲しいとか、退職届の代筆とか、一人暮らしの老婦人から白髪を抜いて欲しいとか、男性の◯◯を見せて欲しいとか。◯◯というのは、御想像の通りアレのことである。その依頼者も男性だった。


・「なあ涌田、ウイスキーとか焼酎とか水割りって言うよね?あれ変だよな。だってウイスキーを水で割るってどういうこと?あれは、正確に言うと割っているんじゃくて水を足してるんだよ。本当のことを言っちゃうと『お待ちどう様、はい、ウイスキーの水増し』ってなっちゃうから商売になんないだろ?」


・「なあ、涌田、人一倍って言葉、変だと思わない?だって人一倍って意味は、人の二倍って意味だろ?なのにわざわざ一倍って言ってるんだぜ。一倍って事は人並みって事じゃん。人一倍努力しろって言うのは人並みに努力しろってことになっちゃうよね?変だろ?」


特に、「どぶ川に落としたお婆ちゃんの大切な××をさがし出せ」「霊園分譲争奪!百人動員せよ!」「遺骨を掘り起こせ!」「トイレのトラブル 顔面汚水まみれ事件」「恐怖のゴミアパート。俺たちは天使じゃない!」など。


ぜひ、第二弾。そしてドラマ化、映画化をして欲しい!落ち込んだ時にはこの本を読め!超オススメです。(・∀・)!