酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「手塚治虫の芸術 THE ART OF OSAMU TEZUKA」

この本はスゴイ!ファンは泣いて喜ぶだろう!(@_@)!!!9,000円を超える価格もそうだが、B4版の大型本。しかも日本人ではなく外国人が書いて、逆輸入ということも特筆すべきだろう。

漫画の神様・手塚治虫のふだん見ることのできないような、貴重な写真をたっぷり紹介。手塚治虫の個々の作品や、生涯を紹介し、その芸術性を分析。ハーベイ賞受賞、アイズナー賞ノミネートなど、海外の専門家たちから高評価を得た名著、待望の翻訳!その序文を紹介しよう。


手塚治虫が日本漫画の嚆矢(こうし)ではない。それ以前にも、同時期にもまんが家はいた。しかし、手塚作品は漫画表現を映画的にする事によってストーリーの娯楽化、多様性を確立し、ある時代の日本漫画の基礎を作ったと言える。映画でよく使用されるクローズアップ、パン、ティルト等のカメラワークは漫画のコマに変化を与え、ライティングは感情表現を深くし、そしてディズニーによってもたらされたキャラクターの脱日本化、これは敗戦国日本に入ってきた西洋文化(主にアメリカだが)に対する日本人の憧憬の感情にオーバーラップしている。漫画は読んでただ面白いものからストーリーの持つ世界観、社会性、テーマへと展開、発展し、手塚治虫自信も手掛けたアニメーションの表現へと還元されていった。


世界のコミックを見ても、短期間にこれだけジャンルとして成長した例を他に見ない。それは手塚治虫の絵に依るところが大きい。ディズニーアニメのキャラクターから転用されたそれは動きが自ずとあり、表現も豊富なのだ。そしえ正確なデッサンを要求しない。それは日本漫画の記号化を生み、だからこそ爆発的なエピゴーネンが現れ、マンガは一大産業と化してしまう。それ程手塚治虫の中には情熱と想像力があったのだ。


今、日本の漫画は手塚治虫の始めた場所から遠くへと来てしまっている。多様性は画一化へ、イマジネイションはルーティンに陥って、エントロピーの増大を思わせるが、その極北の地にも補足はあるが手塚治虫の水脈はまだ流れていると、僕は思っている。(大友克洋


欧米の学者やコピーライターは手塚を評して、日本のウォルト・ディズニーと呼ぶことがある。アニメ界の革新者、世界の文化や文学についての幅広い知識に基づいた壮大なスケールのマンガの作者、自分の心の奥底を見つめて普遍的なストーリーを紡ぎ出したファンタジスト、大きな影響力をもったSF作家、科学技術を広く紹介した科学者。だが、技術は地球や人類にとって危険な存在でもあるのだと、環境への関心が高まるはるか以前から警告していた。本書は手塚の人生と業績を知るための入門書である


まだまだ読んでいない作品がたくさんある。手塚治虫が生涯をかけた残した作品を、生涯をかけて読んでいこう。残していこう。ファン必読!いや、アニメファン、日本人必読。読むべし!観るべし!(・∀・)!!!