「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「戦前の生活 大日本帝国のリアルな生活史」(武田知弘)


最近、ハマっているのが戦前の日本がどんな生活をしていたのか?というもの。実にオモシロイ。大和和紀はいからさんが通るの世界だね、まるで。

意外や意外、結局、日本って昔から変わっていないのかも〜!?ということでその代表的なエピソードを紹介しよう。


【超人気アイドルだった阿部定



阿部定という娼婦上がりの女性が愛人を殺し、その一物を切り取って持ち歩くという、猟奇的な事件であるが、実は当時の阿部定はアイドル的な人気を博していたのである。そしてワイドショー並みに熱狂的に追い回したのである。阿部定と石田吉蔵が最後に過ごした待合「満左喜(まさき)」や、定が捕まった旅館「品川館」は事件後、大盛況になった。報道合戦もメチャクチャにエスカレートした。彼女が服役した栃木女囚刑務所には、毎日、門前に20人以上が出待ちをしており、のべ1万通以上のファンレターが届き、その中には400通以上の結婚申込みがあったという。カフェや映画会社が契約金1万円(現在の2000〜3000万円)を提示し、スカウトにも来た。


【小学生による殺人事件が多発】


少年による殺人の件数は、昭和11(1936)年には153件あり、昭和10年代は、だいたい年間100件以上である。現在は、年間100件を超えることはほとんどない。人口当たりの比率を見ても、戦前の方が断然多いのだ。現代の子供もたまに殺人事件を起こすが、「今の子供は喧嘩をしたことがないので、手加減を知らない」ということである。しかし、それはまったく的をはずれたものだといえる。戦前の子供の方がまったく手加減を知らないのである。またナイフを日常的に持ち歩く小学生が多かった


その他、「普通の家庭で密造酒を作っていた」「吉本興業は戦前の方が凄かった?!」「子供たちを夢中にさせた75万部「少年倶楽部」とは」「マンガ時代の幕開け「のらくろ」」「日本のアニメは実は戦前も凄かった!」「遊園地、ジェットコースターもあった」「AKB前身「少女歌劇団」とは?」「戦前は心中事件がやたら多かった」「戦前はなぜ子沢山だったのか?」「年賀状のが大流行した理由」「学生たちはいつもストライキをしていた」「賭け事ばかりしていた戦前の子供たち」「自動車の普及と交通事項の激増」「戦前のスポーツヒーロー、ヒロインたち」「合法的に売春が行われていた」「キャバ嬢の前身「カフェーの女給とは?」」など。


エジプトの昔から「いまどきの若いもんは〜!」という言葉があるらしいけど、時代は変われど人間って変わらないんだねえ。オススメです。(・∀・)