「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ブラック・ジャック創作秘話vol.4〜手塚治虫の仕事場から〜」(宮﨑克・吉本浩二)

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このシリーズ、一ヶ月ごとに読んでいるんだけど読むたびにズシズシと感動が重なっている!漫画の神様、手塚治虫のスゴさがリアルに伝わってくる。 読み終わるのが惜しくなるっ!!!(・∀・)

「ほとばしる創作欲、飽くなき品質への要求。熱が熱を呼び込み、“神様”の仕事現場は加速する。 超実録・手塚伝説の第4弾!!」今回は息子の手塚眞さんのエピソードがメインだ。そのエッセンスを紹介しよう。
 
漫画は手塚治虫の本当の子供です
作品が子供というだけでなく、漫画という文化そのものが
子供のようなものです。
父を失った時、悲しくはありましたが、ショックはありませんでした
僕には映画がある手塚治虫を失ってショックだったのは、漫画の方なのでしょう。(手塚眞
 
・とにかく夢中になるんだよ アイツ!!!マコトはどんな条件だろうが、いい画が撮れるんだという強烈な自負を持っていたなぁ。全精力を注いで夢中になるっていうか……。そこはおやじさんのDNAなんじゃないかな…。
 
子供のように自分の夢や欲望に正直な人ー。それが手塚治虫だった。
 

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ヒョウタンツギは、手塚さんが小学生の頃、妹さんの落書きから生まれたキャラクター。手塚マンガでは表現が過激になり過ぎた時ヒョウタンツギが現れる。「妹」という禁欲の象徴として「お兄ちゃんダメよ」って…。手塚マンガの「自由」は決して野放図なものじゃないんだ。そして手塚マンガの危うい心、その平衡感覚を保ってくれるのが、浮くな妹 それがブラック・ジャックにおけるピノコなんだよ。精神的な「妹」がいる時の手塚マンガは高貴になる。衝動と抑制の揺れる合間から生まれる「純血」それこそが手塚マンガの本質なんだ!!
 
いいなあ……ピノコってそういう存在だったんだ!このシリーズ、ずっと続けてほしいなあ。超オススメです!(・∀・)
 

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