「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「プロ野球 名人たちの証言」(二宮清純)


さあ、いよいよプロ野球もマジック点灯したねえ。盛り上がってきたねえ。(・∀・)

さて、この本は、球界で一時代を築き上げてきた名手たちが、彼らだからこそ知りえる世界を明かす。そのエッセンスを紹介しよう。


王貞治


「少なくとも僕はホームランを打とう、打とうという意識で打席に立ったことはなかったですね。意識していたのはボールの芯とバットの芯を結ぶこと。そうすると、ボールはきちんと飛ぶようにできている。ちゃんと打てばボールは「行っちゃう」んです。その感覚は練習でつかむしかないでしょうね。」


「基本的にはプロっていうのはミスしちゃいけないんですよ。そう思って取り組んでいかなければならない。人間だからミスはするもんだよと思いながらやる人は、絶対ミスするんです。また、それも多いんですよ。同じようなミスもするんです。だから、「オレは人間なんだ」と思っちゃいけないんですよ、プロは。100回やったら100回。1000回やったら1000回、絶対オレはちゃんとできるという強い気持ちを持って臨んで初めてプロなんでね。「しょうがない」というのは周りの人が言うことで。、自分でそれを言っちゃダメなんです。自分は絶対にミスしないと。ミスしたら自分で自分の顔をひっぱたくくらいの気持ちを持って取り組んでいかないと、いわゆるプロとしての仕事はできないでしょうね」



西山秀二


「受けていて一番驚いたバッターはイチローですよ。アイツのバットが振り出してから急に軌道が変わったんです。考えられないでしょう?アイツが言うにはボールを打つ体勢に入っても、バットだけは絶対に出したらいかん、と…。実は、これに近い体験が、もう一回だけあります。「見逃しか!」と思った瞬間。急にバットがポーンと出てきて戸惑ったことがある。元中日監督の落合(博満)さんですわ。この二人に共通するのは、ボールを最後まで見極めてから振りにいくこと。他のバッターには絶対に真似できない技術ですね」


高橋慶彦


「僕は19歳でスイッチヒッターを練習し始めました。それまでは左でバットを振ったこともなかった。そこで考えました。もしオレが小学校三年生で野球を始めた時に左バッターやったら、10年間の空白があるわけです。だったら、その10年間分のスイングを一年でまとめてみればいいじゃないかと…。24時間じゃ足りないと思っていました。睡眠だけはきっちり7,8時間とりましたけど、それ以外はバットを振っていた。グラウンドでの練習が終わってからもね」


広岡達朗


長嶋茂雄を見て下さい。「どうやって打つんですか?」「どうやって守るんですか?」と聞いても、明確は答えは返ってきませんよ。なぜなら現役時代、彼は無意識でプレーしていたからなんです。そして、これが本物のスーパースターなんですよ。無意識でプレーできなければ一流とは言い難い。そこまで持っていくのが指揮者の仕事なんです。大脳で判断している間は、プロ野球選手は一流になれんです」


いいなあ!野球って本当にいいよねえ。オススメです。(・∀・)