「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「天才なのに消える人 凡才だけど生き残る人」(小宮山悟)

千葉ロッテマリーンズニューヨーク・メッツなどで活躍、通算117勝をあげた小宮山悟氏。140キロの急速ながら、「投げる精密機械」、「ミスターコントロールと言われ、クレバーな投球だったよね。



19年間で10,000人以上のプロ野球選手を間近で見てきた氏の成功の方程式とは?才能以上に大切なものとは!?そのエッセンスを紹介しよう。


プロ野球選手になることなど考えもしませんでした。高校時代、「早稲田大学で野球をやりたい」と心に決めたものの、高校三年で受験に失敗、一浪してもダメ。三度目の挑戦で早稲田に入れました。野球部入部が20歳。プロ入りが24歳。プロ野球の世界で天才や怪物を見てきました。しかし才能を持った人でも成功をつかむことが難しいのがプロの世界なのです。どうすれば、プロ野球で生き残れるのか?


一日24時間すべて野球に注ぎ込むことに決めました。いつも寝る前に「今日は何をやってしたのか?」と振り返る時間を持つようにしていました。その日のことを真剣に考える時間を必ずつくることを自分に課しました。「野球の才能があるとは決して思っていない」からこそ、時間のある限り、野球のこと、投げることについて考え続けてきました。「投げることについて考える才能」は、おそらく人より秀でていたと思っています。


・私のストレートは140キロをやっと超える程度。この平均以下のボールをどのように使えばバッターを打ち取ることができるのかを徹底的に考えました。四六時中、肌身離さずボールを持って、どうすれば変化球が曲がるのか、バッターはどんな球が打ちにくいのかを考え、ピッチングと向き合いました。とにかく必死、毎日が真剣勝負だったのです。一日24時間をどうやって使うのか。一日一日は小さな「違い」かもしれませんが、積み重なると、とてつもない「差」になるのです。「一生懸命を一生懸命だと感じないくらいにならないといけない」と、早稲田大学野球部時代の監督である恩師、「鬼の連藏」石井連藏さんに言われて「そうか!」と思ったものです。


ダルビッシュ投手は確実に天才です。しかし彼のすごいところは日々、「ほかの人ができない理由」を追求していて「自分ができる理由」に辿りついています。しかも、他の人が「必死に努力して手に入れる」のに、彼は「遊びながら」「楽しみながら」自分をバージョンアップさせています


イチロー選手は、とにかくインパクトが強かった。いつバットを振り始めたのか、わからなかったくらいのスピード、それにくわえてバットスイングの速さには驚きました。マウンドからバッターボックスまで18メートルも離れているのに「うわっ」と圧倒されて後ずさりするくらいの圧力がありました。イチロー選手は「あなたが打ち取れると思っているボールを投げてごらんなさい。何でも投げて下さい。どんな球でも打って差し上げますから」という感じで打席に立っています。笑ってしまうくらいにすごいから、対戦するのが本当に楽しかった。


子どものころからずっと「試すこと」が好きでした。それはプロに入ってからも変わることがありません。プロ野球でいろいろな選手を見てきましたが、「なぜだろう?」という疑問や好奇心を持たない人間は絶対に伸びません。“不思議がる”ことが大切なのです。


なるほど…深いなあ。やっぱりセンスとか才能じゃないんだね。オススメです。(・∀・)