「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「豊田泰光のチェンジアップ人生論」(豊田泰光)

私は現役で見ていないんだけど、西鉄ライオンズの全盛時の強打者、野球解説者としても有名な豊田泰光氏。首位打者も獲っているんだよね。

氏が語る「運を呼ぶためのコツ」とは?そのエッセンスを紹介しよう。


名将・三原脩監督の言葉で私が一番好きなのは、「一生懸命負けるなよ」一生懸命やって負けるのが一番よくない。人間、どこかで息抜きをしないとゴムひもみたいにぱちんと切れるよ、と三原監督は言うのだった。休むことなく、わき目も振らずに走り続けたつもりでいて、今の人たちは結局自分を見失い、負けている。


・ひねりと遊びがない時代だから、私が直球だと思って投げた球が変化したようにみえ、人をぎっくっとさせたり、はぐさかしたりできるのかもしれない。これからも私は変化しないチェンジアップを投げ続けよう。生きるために磨いた脱力の一球が、みなさんの方の力を抜く一球になるのであれば。


・人間には運を呼ぶ「構え方」がある。ピアニストのフジ子・ヘミングさんがNHKの番組で語っていた。「私は確実に弾くことがいい演奏だとは思わない。間違ってもいいから、人に弾けないものを弾きたい」かつて天才少女といわれたが、聴力を失い、一度はピアニストの道を断念した人だ。そんな苦労人らしい勇気ある発言であると同時に、野球の勝負強さに通じる「構え方」の極意を感じた。


プロ野球選手になったとき、私はまず人にできないことをして見せてこそプロだと思い、何で勝負するか考えた。チームを見渡せば、青バット大下弘さんや怪童中西太さんがいて、打率を稼いだり、ボールを遠くに飛ばしたりするという分野ではとてもかなわない。では、どこで勝つか。私はここぞというところで打つ打者になるしかないと決心した。「ミスしてもいいから、他人の打てないところでオレは打とう」


勝負強い人は、大差の終盤、つまりどうでもいい場面では平気で凡退するが、勝負弱い人はそういう場面でも手を抜かない。つまり集中力のメリハリがないのだ。一打逆転となれば、こっちも力むが、相手も力む。投手も気合いが入る分、投げ損ないが出る。そう思った瞬間、目の前が一気に開けてくるのだ。私が勝負強い打者といわれたのはそういう心の「構え方」のおかげだった。


うーん…深い…。私が野球選手だったらどこで勝負するのだろうか?私は、先発あり、中継ぎあり、抑えあり、グランド整備ありの何でも屋かも!?オススメです。(・∀・)