「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「なぜ他人の不幸は蜜の味なのか」(高橋英彦)

タイトルに惹かれて読みました。しかし中身は実に科学的っ!

「脳は心を支配する。「こころ」はここまで解き明かされた!最先端の脳科学者・精神科医が脳内物質の謎に迫る。心の病いの原因は脳内物質!人生の価値はドーパミン次第!?妬みも嫉妬も脳のせい?」そのエッセンスを紹介しよう。


なぜ、人は他人の不幸を喜んでしまうのでしょうか。脳に関する研究が進んだ結果、「他人の不幸を喜ぶのは、人間の脳がそのような仕組みになっているからである」ことがわかってきました。


「妬み」は心と脳に痛みを与えるわけですが、それを解消する最適な「治療薬」があります。「他人の不幸」です。たとえ誰かをひどく妬んでいたとしても、その相手が不幸にみまわれると、人は喜びを感じ、妬みやそれに付随するストレスは軽減されます。


・妬ましい他人に不幸が起こると、妬み(心の痛み)に関する前部帯状回の活動が低下します。妬みの脳活動が下がると同時に痛みがなくなれば、人間はそれを嬉しいと感じてポジティブになり、それが綿条体の活動として観察されます。痛みと喜びは表裏一体というわけです。


実験の結果、綿条体は他人の不幸に対し、ボトムアップ的に、無意識に反応してしまうことがわかりました。これは、「人間の脳の中に他人の不幸を喜んでしまう回路が存在しており、しかもそれは私たちの意識とは無関係に勝手に働き、自然と心地よい気持ちになってしまう」ことを意味しています。


・しかし、ここで言っておきたいのはボトムアップ的な、脳の自然な反応に従って行動することは、現代社会において必ずしもふさわしいとはいえない」ということです。極めて動物的なものです。他社を妬んだり他社の不幸を喜んだりする「本能」は、動物界で生き延びるためには必要なものであり、いちいち隠してなどいられないかもしれません。けれども人間は、いろいろな思考ができる大脳皮質を持ち、他者と共存しながら生きています。脳の自然な反応に従って行動することは、人間社会においては、あまり適応的ではないのです。


おー!マイガー!おー脳!オススメです。(・∀・)