「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

MESSAGE〜『根拠のない自信をもとう』(茂木健一郎)


あの震災から一年たったよね。11日の2時46分には、セミナーを中断して黙祷を捧げました。あの日は忘れない…。そして一日も早い復興を祈るばかりだ。


このブログでも何度も紹介している農家学者…いや、脳科学者の茂木健一郎氏。(^ム^)


BOOK〜世界はわからないから美しい!『生命と偶有性』(茂木健一郎
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110602


毎年の自殺者が三万人を超え、大きな社会問題になっている。そして震災の影響で自ら命を絶つ人も少なくない。そんなときに行われた自殺対策強化月間フォーラム 「生きる力を支援する〜絆から始める」。

その基調講演が、茂木健一郎氏だった。このメッセージ、「根拠のない自信をもとう」がとても心に響いた。読売新聞3月1日朝刊よりその抜粋を紹介しよう。


人はいつか死ぬので、ふつうは一日でも長く生きたいし、大切な家族や友人に生きてほしいと願う。だが、悲しいことに自ら命を絶つ選択をする方が増え、大きな問題になっている。


人間の脳は「根拠のない自信」を持っている。楽観的であることは、人間の生きる力でもある。自殺は「心の病気」と言われるが、その心を作りだす脳の状態を変えられたら、いくらでも前向きに生きることができるのではないか。


この根拠のない自信を与えるがの、「安全地帯」だと言われる。親が子供を温かく見守るような絆こそが大事だ。お互い相手のことを思う絆があれば、人は死を選ぶことはないだろう。被災地の岩手県釜石市では4人に一人が仮設住宅暮らしだ。想像を絶する大変なことだが、私の知人は明るい。


仕事を終えて仮設住宅に戻ると、近所の人が作ってくれたおでんが鍋に入れて家の前に置かれている。そこに絆を感じると。宮城県石巻市雄勝湾近くに住み、家を全部流された男の子は「またそこに住みたい」と言っていた。それがふるさとだし、絆というものだろう。逆に今、日本の様々なところからコミュニティー、隣の人は何をしているのか、という絆がなくなっているのではないか。



人は嬉しいことがあると、中脳からドーパミンという物質を出す。そして最近の研究でわかっているのは、他人のために何かをすると脳は喜ぶということだ。利他主義が人間を支える。人はいろいろ悩みや不安を抱えているから、みんながお互いに相手の役に立つことを考えるのは、とてもいい社会なのだ。そうは言っても苦しいときがある。その時、助けになるのはユーモアのセンス。苦しみ、つらさも笑いに変えることができたら、マイナスがプラスに変わる。これが人間の脳の素晴らしい力だ。


メタ認知」と言い、自分の苦しいところを笑いに変えることで人は救われる。
大事なのは、金銭的な余裕でも、仕事や社会的な保障でもなく、人と人との絆だ。
被災地はまだ復興に向けた努力が続くが、お互いが相手にとっての安全基地になることで、多くの問題が解決できる。仕事がなかったりお金がなかったりしても、そのつらさ、苦しみをさらけ出し、お互い認め合ってマイナスをプラスに変える。みなさんも今日から根拠のない自信を持って、いい日本を作っていこう。


地震」を「自信」に変えていこう。根拠は必要ないってさ!頑張ろう!生きていこう!(^ム^)