今をときめくベストセラー作家、百田尚樹。またまたオモシロイ本に出会いました。果たして多重人格は存在するのだろうか!?
「ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス」そのエッセンスを紹介しよう。
・広志のなかにある様々な人格は、たしかに彼が作り出した人格かもしれない。けれど、実際に接してみると、一人一人が本当に個性を持っています。いや、そこにははっきりした実存を感じます。お芝居のような作られたものではありません。彼らと話していると、人間の個性とは何なのか、と不思議な気がします。私は自分のことを個性的な人間だと思っていますが、本当にそうなのか。自分だと思っている自分は、本当は様々な人格の寄せ集めではないかという気がしてくる時があります。
・プリズムってご存じですね。ふだん私たちが見ている光は色なんて見えないんだけど、プリズムを通すと、屈折率の違いから、虹のように様々な色に分かれます。人間の性格も、光のようなものなのかもしれないと思う時があります。
・鯉は英語でカープって言うんだよ。複数形も同じ綴りっていうのは知ってた?かわいそうに、鯉はたくさん集まっても一匹と同じにしか見てもらえないんだ。
これは考えさせられるなあ…。自分が愛した人が存在しない人だなんて…さあ驚きの結末は!?オススメです。(・∀・)