「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「極楽飯店」(雲黒斎)

以前このブログでも紹介した「あの世に聞いた、この世の仕組み」雲黒斎の新作は、なんと地獄の世界っ!死んだら、こんな世界が待っていた!(・∀・)

「主人公は、反社会的な人生を送り、仲間に殺されてしまった男。悪行を自覚していた彼は「地獄」行きを覚悟していたが、着いた場所はどうも「地獄」とイメージが違う。美しい町並みに居心地のいいマンション。しかし、「食事」にありついたとき、彼は「地獄」の本当の意味を知る・・・・・。そのエッセンスを紹介しよう。


天国ゲートを通られた方は、自由を獲得されておりますので、ご自身のご希望に沿った環境が提供されることとなります。


地獄ゲートを通った者たちは、その適性別にチーム分けされ、衣食住いずれかの生産業務を強制的に任される。なんでも、天国エリアで暮らす人々の衣食住を支えているのは、地獄の門をくぐった俺達のような人間らしい。


人間界に戻ることはできますが、その場合は今、お持ちの記憶は全て消去され、また新たな人生を全くの別人としてやり直すことになります。そして…その新しい人生を歩みだしたとしても、結局この世界に戻ってくることになるのです。


・この町での生活は宇宙の基本原理を学び直すために機能しております。決して、刑や罰といった類のものではございません。その生活を通じて宇宙の基本原理をご理解した暁には、制限のない生活が提供されることとなります。


誰かに向けた悪意は、すぐさま自分に返ってくる。たぶんここはそういうルールで動いている。


・僕達の食へのこだわり、『食べる』という執着そのものを捨てさせるために、この仕掛けがあるのだと仮定したらどうでしょう?仏教ではあらゆる煩悩を消すことの大切さが説かれているんですよね?


君たちは望みが叶う世界にいると『望みが叶いづらい世界』を、望みがかないづらい世界にいると、『望みが叶う世界』を望む。そして、自らの意志によって、その二つの世界を何度も何度も往復し続けているんだ。


どんなゲームも「思い通りにならない」という前提が必要。つまりは、「ストレス」こそが娯楽なのだ。思い通りにならない世界で、いかに軽やかに目的を達成していくか。プレイヤーは、自ら望んでいろいろなストレスを選び、プレイしていく。


・君たちにお願いしたいのは、人間界に新たに生まれることじゃない。そうじゃなくて「生まれる」ということ自体が幻想であるということを人間に伝える手伝いをしてほしいんだ。人間は自分のいる世界が、自ら作り出した幻影であることに気づいていないんだ。そして、その世界を現実と錯覚しているからこそ、僕たちの声に耳を傾けられる人は少ない。非物質界に存在する僕たちの声を人間界に届けるのは容易じゃない。でもこれは誰のためでもない。自分自身のための仕事なんだ。


何もない光の中に、全てがあった。全てがあったはずなのに、そこには自分がいなかった。何かを対立するように存在する自己なんて、本当はないんだ。存在の全てが自分なんだからね。その、本当は存在しない「分離」があると錯覚しているから、人間は本当の世界が見えなくなってるんだ。「自分と自分以外が存在する」という錯覚のせいで、その命さえも分割され、別々のものとして存在していると勘違いしている。自分が自分自身と攻撃し合い、自分を自分で奪い合っているという馬鹿げたことに気づいていない。君たち一人一人が「個別の命」を持ったことなんて一度もない。「自分が生まれた」という感覚も、ただの思い込みでしかないんだ。「死」は存在せず、「生」だけがあるんだ。つまり、命には「始まり」という起点そのものがないんだ。わかるかな?


・いいかい?神を探してどんなに長い旅を続けようとも、誰一人として、神と出会える者はいない。神を探し求めている当の本人が神自身だからね。


・素直な笑いにしろ、幸福を意味する笑いにしろ、そこに共通するものは「状況(いま)を受け入れる」という態度なんだ。笑いは思考と恐れを手放したところにある。それはつまり、現実創造の主導権を「分離した自己」という錯覚から、「本来の自己(源)」へ譲るということなんだ。錯覚で生まれた小さな自分ではなく、神や愛という本来のエネルギーが現実を紡ぎ出すことになる。「奇跡」と呼ばれる現象は、そうやって生まれるんだ。


・1 求めよ、さらば与えられん。(願うことから始まる)

2 具現化するためのエネルギーは源(ソース)にある。願いはそこへ送ること。

3 願いを源(ソース)へ送るには、その間にある詰まり(思考と恐れで構成された「カルマ」をなくさなければならない。)※ただし、多くの願いにはすでに恐れが内包されている。

4 「願い続けている(願いがある)」という状態は、願いが源(ソース)に届いていない証。願いは、願いを手放したとき(源に届いた際)に叶う。

5 詰まりは、思考と恐れを手放すこと(源(ソース)に対する絶対的な信頼)によって消滅する。

6 源(ソース)に届いた願いは、「与える者」を担う場へと分散される。

〈 願う→手放す→源に届く→具現化が始まる→受け取る 〉


…実に深い…。これは本当にあの世を見てきたんじゃないかと思う…。超オススメです。(・∀・)