「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「野球小僧 少年たけしと少年マツイ」(ビートたけし 松井秀喜)

いいなあ…。この本…。感動するなあ…。(*_*)

日本を代表するメジャーリーガー・松井秀喜と、大の野球ファン・ビートたけしの超豪華な顔合わせが実現!野球の魅力はもちろん、少年時代の思い出から人生論や愛についてまで語り合った極上の対談集!そのエッセンスを紹介しよう。


たけし イチローさんは天才という感じだよね。だけどオイラは、松井さんを見ていると松井さんは秀才タイプだと思っているんですよ。


松井 イチローさんがすごいのは、自分のことを正確に把握しているところだと思います。自分でコントロールできることと、できないことを正確にわかっていて、その上で淡々とこなしてますから。


たけし イチローさんはヒットの打球でも捕るタイミングをずらして、わざと一塁ランナーをサードまで走らせて、そのランナーをサードで刺してみたりするでしょ。ノーバウンドで捕れないようなボールでも取れるフリをしてランナーを塁に釘付けにして、次の塁に進塁させなかったりとかさ。とにかく頭がいいよね。


松井 僕はマスコミの人を、自分の考えをファンに伝えてくれる人だと思ってるんです。だから、彼らが聞きがっているテーマに沿うような返事をしていますし、自分の気分次第で対応を変えないように心がけていますね。


たけし 松井さんは野茂さんみたいに頑なじゃないし、イチローさんみたいに怒ったりすることもないよね。人の言うことを汲み上げるというより、以外にその選択をするか、しないかが細くて、すごく悩んでいるような気がするんだよ。


松井 そういう部分はありますね。


たけし 脳天気に「はい!そうします」となるんじゃなくて、ずっと考えている感じがする。打席の位置の取り方からバットの叩き方から、人一倍繊細な人だと思う。


松井 いろんなことを考えながらやってるのは事実です。


たけし ひとりのスターが出るたびに、家族から親戚にまでいろいろと影響があるんだよね。いい思いもするし悪い思いもする。松井秀喜っていう野球選手を頂点にした家族が存在する。一方で、甲子園に出場できなかった人たちとその家族もいる。今まで何万人の人が松井さんの足元にひれ付してきたんだよ。オイラはそう思うわけ。それは芸人についても同じこと。「たった一人の芸人が売れるために、数えきれない芸人たちを踏み潰している」って。オイラは、そのことだけは常に自覚してる。だから手は抜かないし、抜けないんだよね。適当にやったら、その人たちにかえって失礼だからさ。


松井 今まで支えてくれた人たちの存在も僕にとって大きかったです。もちろん父もそうですけど、指導者の方、同じチームで戦ってきた仲間。バッティングピッチャーの方もいて、トレーナーの方にも助けられました。いろんな存在の方がいて、初めて自分がいる、その辺は常に意識しないといけないですよね。


さすが、ビートたけしは大事なところのツボとコツは押さえるねえ…野球ファン必読っ!(・ω<)