酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「不敗人生 43歳からの挑戦」(落合博満・鈴木洋史)

約20年前の本。ドラゴンズのGM落合博満さんが現役最後に日本ハムを選んだ頃だね。(・o・)

「落合ならではの野球論を今回も展開。若きスター・松井秀喜イチローについても落合流の評価を下し、自ら19回目のシーズンについても大いに語っています。落合が認める『本物の天才打者』とは誰か?など興味深い内容がもりだくさん収録されています。落合が著す本格的野球単行本の第三弾!」そのエッセンスを紹介しよう。


・どうしてこんな歳になるまで野球をやっているのか、やれるのかとよく聞かれるけど、俺には野球しかやれるものがないからだよ。要はそこに行き着く。小さい頃から野球をやってきて他にやれるものがないんだよ。でもいまさら俺が調理師になれるか?そのへんで飲み屋を開けるか?サラリーマンになれるか?なれないでしょ。俺には野球しかないんだよ。趣味と実益を兼ねていて。しかもふつうの人の何倍、何十倍ものお金をもらえる可能性があるんだ。人に頭を下げなくてもいいんだ。こんないい仕事はないでしょう。


だから、若い人にはもっと、自分がプロ野球選手であることを大事にしてもらいたいな。小さい頃からこれを目指して、何万人、何十万人に一人という確率でそれを手に入れたんだから。それを考えたら、もったいなくてやめられないでしょう。だから、1年、2年じゃなく、5年、10年、15年と続けようと思わなくちゃ。思っていても続けられない?それはそこまで野球を大事にしていないからじゃないかな。


・シーズン中、試合終了後のロッカールームでその日の自分のバッティングを反芻している。その反芻に区切りがついてから風呂に入る。試合終了後は精神的な高揚が残っていてそれが静まってからでないと風呂には入れない。それにしても技術の追求には終わりがないね。それは野球をやっている限り、永遠につづくテーマ。もしも「これが究極のバッティングだ」と言い切る人がいたら、お目にかかりたいもんだよ。だけどその追求をやめたら、自分は腑抜け人間になっちゃうと思う。


基本的には俺はいつもホームランを狙っている。ホームランの打ちそこないがヒットになる、という考え方なんだ。シーズン中、何百回と打席に立つけど、納得のいく打席はほとんどない。ゼロに等しいよ。長い野球人生の中でたった2回だけだよ、「この打席は完璧に打ったな」と思えたのは。


・今まではイチローのことを直接見る機会がほとんどなかったから正確なことは言えないけど、あれだけストライクゾーンが広いといいうのは今までの野球の常識からでは考えられない。特殊としか言いようがないんだ。正直言って、何が良くて何が悪いのか、まだよく分からない。


・俺が今のバッターで本当に認めているのは、広島の前田智徳(25歳)だけだよ。イチローも松井も数字を残しているけれど、これは凄いと思った選手じゃない。だけど、前田は凄い。天才という言葉は前田のためにあるんだ。俺なんかでも太刀打ちできないものを持っているんだから、あいつは。あいつにも直接言っているよ、俺。だいたい、俺、「前田」とは呼ばない。「おい、天才」って呼ぶもの(笑)。「お前は天才なんだから、俺の前で不細工な真似はするなよ」って。もし俺が監督になって、「誰が欲しい」と聞かれたら、いの一番に「前田」と答える。


今、野球賭博問題で大変なプロ野球界だけど、いつまでも夢を与える職業でいてほしいよね。やっぱり落合さんはいいなあ。オススメです。(・∀・)