「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜究極の打撃理論!…『インコースを打て』

インコースを打て 究極の打撃理論

インコースを打て 究極の打撃理論

またまた野球の本。(^^) これはある意味すごい本だよ〜!だって、打撃理論の本なんだから。
これを実際に必要とする人がどれくらいいるのか分からないけど、フツーに出版されているのがユニーク。しかも本を書いたのは野球選手ではなく、スポーツライター松井浩氏と運動科学者・高岡英夫氏。だからこそ素人にも割りやすく書かれていてバッティング技術の奥深さを垣間見ることができる。


青田昇山内一弘長池徳士ら往年の名人から、和田一浩イチロー青木宣親まですべての野球好きに捧げる!高度な技術を必要とする内角打ちについての究極の打撃論だ!打撃センスの正体は何か?
そのエッセンスを紹介しよう。


・草野球からプロ野球まで内角に弱いバッターは多い。その根本的な原因は、バットと腕の長さが
邪魔に立って、体に近いところを通るボールの芯をバットの芯で捉えるのが実に難しいからである。
プロ野球の世界では、昔から内角球を打つ技術がなければ、三割は打てないと言われてきた。、一軍で好成績を残すバッターは、それだけ高度な打撃技術を身につけているということである。


プロ野球には昔から「内角球は打てなくても構わない」という開き直るバッターもいる。内角打ちを苦手としながら通算2000本安打、500本本塁打、1500打点をクリアした清原和博のようなバッターもいる。これらの数字をクリアしたのは、他にはプロ野球界でも、王貞治野村克也門田博光張本勲落合博満の5人だけである。しかし、 清原は内角球を高い確率でヒットにする技術はついにはモノにできなかった。もし、早い時期に内角打ちを克服していれば王貞治の通算本塁打記録868本を抜いたのではないかという人もいる。


オリックス時代のイチローを育てた、福岡ソフトバンク新井宏昌打撃コーチはいう。


「内角打ちの得意なバッターとそうででないバッターとの違いですか?感性の問題でしょう。たとえば、打撃練習で(右打者が)レフトへ痛烈な当たりのファールになった。『ああ、いい当たりだったなあ、ヨシ、ヨシ』と思う人もいれば、『ファールか、惜しかったなあ』と思う人もいる。最近はいい当たりなら満足して、たまたまファールになっただけやないかと思う人が増えているように思います。でも、プロ野球の世界で成功しようと思えば、『なぜ、ファールになったのか?』と考えないといけない。ファールになるというのは打ち方が悪いんです。その原因を分析してバッティングを修正していく。せっかくのプロ野球界に入ってきても、そういう感性がないと一人前にならないですね」


ん…深いっ!後半のイチローがなぜすごいのか?」の解説はまさに目からウロコ!

このバッティングの技術をセールススキルやコミュニケーションスキルに当てはめてみると分かりやすいかも。野球好きな人にもそうでない人にも興味を持ってもらえると思う。オススメよ!(^_^)