「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「意識は傍観者である 脳の知られざる営み」

この本は最新脳科学が明かす、心と脳のあり方についての本。実に深い!(・∀・)


「人は通例、「自分」イコール「自分の意識」と思っている。あなたもそうだろう。では、あなたが日ごろ意識的に行なっていることは、脳の活動のどれほどを占めるかご存じだろうか。それは実は、氷山の一角でしかない。最新の脳科学の成果によれば、むしろあなたの意識は自分の脳について最も無知な、「傍観者」と言っていい存在なのである

おそらくこの世の謎の双璧は宇宙と脳ではないだろうか!?そのエッセンスを紹介しよう。


脳は、この宇宙で見つかっているもののなかで最も複雑な1300グラムの物質。作戦全体を推進する管制センターであり、頭蓋骨という武装した陣地のなかに、いくつもの小さな門をとおして特報を集めている。脳はニューロンとグリアという細胞が何千億個も集まってできている。その細胞一つひとつが都市と同じくらい込み合っている。典型的なニューロン一個は近隣のニューロンと約一万個の結合部をもっている。何千億というニューロンがあることを考えると、脳組織わずか一立方センチに銀河系の星と同じ数の結合部があることになる。


思考とはいったい何だろう?私たちの希望、夢、野心、恐怖、人を笑わせる素質、素晴らしいアイデア、迷信、ユーモアのセンス、欲望、すべてがこの不思議な器官から生まれる。そして脳が変化すると、私たちも変化する。このように思考は物理的土台をもたない風に風を切る羽毛のようなものだと直感的には思いがちだから、実は、不可解な1300グラムの管制センターの健全性に直接左右されるのだ。


・素晴らしいアイデアを考えたとしょうさんを受けるに値するのはいったい誰なのか?1863年スコットランドの数学者ジェームズ・クラーク・マックスウェルは、電気と磁気を統一する基本方程式を考え出した。しかし、彼は死の床で、ちょっと変な告白をした。あの有名な方程式を発見したのは「自分の中の何か」であって、自分ではないといったのだ。アイデアがどうやって浮かんだのかわからない、ただ、降りてきたのだと認めている。


カール・ユングが言ったように、「私たち一人ひとりのなかに、私たちが知らない別の人がいる」ピンク・フロイドの言葉を借りれば、「僕の頭のなかに誰かがいるが、それは僕じゃない」


・2004年、心理学者のジョン・ジョーンズのチームが婚姻の公記録を調べた。そして、実際に名前の最初の文字が自分と同じ人と結婚している人の数は、偶然の一致にしては多すぎることがわかった。でもなぜだろう?


進化心理学者は、人が恋に落ちるとき、情熱と心酔がピークに達するまでの期間は最大三年であることに気づいた。体と脳の内部信号は文字通り催淫剤である。そしてそのあとは下り坂に入る。この観点から考えると、子どもを育てるのに必要な時間(平均で約4年)が過ぎると、私たちはセックスのパートナーに対する関心を失うよう、あらかじめプログラムされているのだ。


もしあなたがある特定の遺伝子セットをもっていたら、凶悪犯罪者になる可能性が882%も上昇するのだ。加重暴行を犯す可能性は8倍、殺人を犯す可能性は10倍、強盗を犯す可能性は13倍、そして強姦を犯す可能性は44%高く、死刑囚の98.4%が持っているのだ。人間のおよそ半分がこの遺伝子を持っていて、残りの半分はもっていないので、もっている半分のほうがはるかに危険である。それはY染色体と呼ばれ、それを持っている人は男性と呼ばれる。


その他、「経験とは本当はどんなふうなのか」「脳と心の隙間に注意」「不倫の遺伝子?」「フィネアス・ゲージのおぞましい事故」「心の民主制/二大政党制ー理性と感情」など。


うーん…不思議だあ…脳ってすごいなあ!オーノー!オススメです。(・ω<)