「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜最先端脳科学レポート…『脳は若返る』(久恒辰博)

脳は若返る―最先端脳科学レポート (新潮文庫)

脳は若返る―最先端脳科学レポート (新潮文庫)

またまたオモシロイ本に出会いましたよ〜!(^u^)

誰でも、「人間の脳細胞は、毎日10万個ずつ死滅している」と一度は耳にしたことのあるのではないだろうか?どっこい、実際に脳の研究に携わる著者によると、世界のどんな研究書を読みあさってもそう書いてない。みうしろ専門的で信頼性の高い文献資料になるほど、そのような具体的なデータは記載されていないのだ!実は俗説だったのだ!?(・_・)


最先端脳科学ではここまでわかってきたのだ!そのエッセンスを紹介しよう。


・かつての脳科学会では、「脳は子どもの間に成長してからは、加齢とともに覚えていく一方だ」と考えられてきました。ところが、この10年ほどの間にその定説が覆されたのです。人間の大人の脳、またお年寄りの脳でも、新しい神経細胞(新生ニューロン)が生まれていることが確認されたのです。老化する一方で着実に成長している。それがわたしたちの脳なのです。樹齢何千年という縄文杉にも新芽が芽吹くように。わたしたち大人の脳にも、新生ニューロンという新芽ががどんどんと芽吹いているのです。


加齢と老化は、まったくの別物です。「年をとる」ことと「老いる」ことは、必ずしもイコールで結ばれるものではないということです。


・脳のアンチエイジングの二つのアプローチ

1 「老化」のスピードを抑えること
2 純粋に脳の「成長」を促していくこと


物忘れとは、決して『思い出せない』ことを指すのではないということです。多くの場合、そもそもが「しっかり覚えようとしていない」のです。


新生ニューロンは、外からやってくる何らかの「刺激」によって増やすことができます


・新生ニューロンの増加と深く関わっているのは、脳波のθ(シータ)波です。「集中して、新しいことを吸収しようとしているとき」、積極的な興味をもって、集中して取り組む=没頭するときに、脳の中でθ波が出て、海馬は活性化し、新生ニューロンも増えていきます。また趣味などの方面で、新しい目標を見つけること、そしてその新しい課題にチャレンジしていくことが、脳のアンチエイジングにつながっていくのです。ぜひ、脳に「目に見える目標」を教えてあげてください。そして海外旅行でも買い物でも何でもいいので、目標達成のためのご褒美を用意してあげてください


「恋をすると脳まで若返る」のです。恋をしたときに体内で起こる最大の変化は、性ホルモンの分泌です。浮気や不倫をおすすめすることはできませんが。少なくとも異性への関心は失っていけません。これらを失うことは、老化に直結する大問題でもあるのです。恋をしている女性はキレイだとか、恋は若さの妙薬だなどといわれますが。これらは俗説ではなく、科学的な根拠のある話です。いつまでも恋心を失わないことが、脳のアンチエイジングをサポートしてくれます。


・年をとるほどに「感動」を失っていきます。大人になって感動力が衰えていくのは、「予定外報酬」が減っていくからなのです。どんな報酬も経験済みだったり、あらかじめ予期できたりすることで予定外という驚きがなくなる。そうすると、感動力が弱まり。結果として記憶力が低下したり意欲が減退したりと、脳の老化につながっていきます。では、どうしたらいいのか?それは予定外の報酬=とにかく新しいことにチャレンジしていくことです。


・記憶が定着するためには、「反復」が欠かせません。受験勉強やかけ算の九九を覚えたときを思い出してもらえるとわかると思いますが、同じことのインプットを何度も何度も試みる「反復刺激」によって、記憶が定着していくのです。学校の勉強で「復習」が大事になるのはこのためです。ですからイヤなことをくよくよ(何度も)考えたりしていると、結果的に海馬への反復刺激がなされ、悪い記憶がどんどん定着していくことになります。


巻頭に、「脳年齢判定テスト」と、判明した弱点の実践的克服法付だよ。オモシロイよ。オススメ!(^v^)