「バカの壁」で有名な養老孟司センセイとエッセイスト&司会者の阿川佐和子氏の異色対談がこの本。
「恋愛は病気、結婚は契約? なぜ女は男より強くてたくましいのか。男はどうしてデリケートで口下手なのか…。男と女の間にある「壁」について、性格や言葉、美意識、遺伝子など様々な視点から探っていく、丁々発止の傑作対談」そのエッセンスを紹介しよう。
阿川 男と女の違いを考えると、日本人の男は言葉がつたないですね。
養老 あの、考慮に入れていただかなきゃいけないのは、男はそもそも言葉につたないんです。(笑)
阿川 あ、日本人に限らず。
養老 そもそも男は女に比べると言語能力が低いんですよ。それは脳の使い方に関係あるんです。
阿川 男と女だと脳が違うんですか・
養老 違うんです。男の方が脳の左右の差が大きいんですね。ところが、左右の独立性は男の方が高いんです。
阿川 へえ。
養老 脳の右と左は脳梁という連絡キットでわざわざつなぐんですよ。その脳梁は昔から女性の方が太い。つまり連絡がいいんです。そうすると、言語は左脳にあるけど右脳でも使うことができる。実際に調べていると、女性の場合、言語に関しては両脳使いが多いんです。
阿川 おもしろ〜い!普通の男は脳梁が細くて連絡が悪いから、言語に関しては左脳しか使えないんですね。
養老 だから、男は口下手なんですよ。
阿川 ちゃんと根拠があるんですねえ。
やっぱり男と女は違うからこそ、惹きつけられるんだねえ。おすすめです。(・∀・)