「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

レオンとガブリエルの会話(「あの世」が存在する7つの理由より)

昨日に引き続き、『「あの世」が存在する7つの理由』より。とっても印象的で忘れられない例え話を紹介しましょう。
これを読むと目に見えない世界がよく分かるんじゃないかな!?(・ω<)


【レオンとガブリエルの会話】


ところで、この世での私たちの人生は、お母さんのおなかにいる胎児の姿に
そっくりそのまま置き換えられないでしょうか。

たとえば、妊娠期間の終わり、つまり臨月に子宮の羊水のなかを
漂っている双子の赤ちゃんの会話を想像してみましょう。


名前はレオンとガブリエル
レオンは唯物論者で、子宮のなかで自分が目にできるものしか信じていません。

弟のガブリエルは、スピリチュアルという点ではずっと進んでいて、

これまで母親の胎内で送ってきた九ヶ月の生活とは異なる人生が
ほかに存在するとしても、まったくおかしくないと思っています。
彼らはテレパシーで会話をしています。


レオン 「なあ、ガブリエル、生まれたあとの人生って信じるか?」


ガブリエル「もちろんだよ。生まれたあとにも人生があることは、誰でも知ってるよ」


レオン 「だったらオレたち、ここで何をしてるんだ?子宮の中の人生なんて、ばかみたいじゃないか。
    まったく意味がないよ!」


ガブリエル「僕たちは強く大きくなるためにここにいるんだ。電車の乗り換えみたいなものだよ。
     これから僕たちを待っていることのために、準備中というわけさ。」


レオン 「希望があれば生きられるっていうのか?ばかばかしい!生まれたあとの人生なんて、あるわけないだろ!


ガブリエル「どうして?」


レオン 「向こう側にも人生があるって教えてくれるために、生まれたあとで
   子宮に戻ってきたヤツなんて見たことがないからだよ。誰も戻ってこないのは、つまり人生はここだけ。
   オレたちは、胎内で一生を終えて死ぬだけ、それだけのことさ!」


ガブリエル「だけど、生まれた後の人生を予感させるサインはたくさんあるよ。この世界の外でも
     何かが起きているって証拠じゃないのかな」


レオン「ふうん。じゃあ、だったら一つでいいから、サインとやらを言ってみろよ」


ガブリエル「ときどき、声とか音とかメロディーみたいなものが聞こえるだろ?
     よく注意して耳をすますんだ。集中して、聞こえると思えば、君にだって聞こえるはずだよ。
     
     ここには僕たち二人しかいないよね。ということは、
     あの音は僕たちの世界とは別に存在する世界からやってきているんじゃないのかな


レオン 「かわいそうなヤツめ。 お前は想像力が豊すぎるんだよ!
    お前は生まれた瞬間に消えるのが怖いから、自分を安心させるためにそんな話を
    でっち上げてるんだ。つまり、幻想さ!
    おれには、この液体のなかで自分たちが移動する音以外、何も聞こえないよ!」


ガブリエル「どうやら、あちら側に行くときは、暗いトンネルの先に大きな光が見えるらしい


レオン「ああNBEの話をしているんだな。〈生〉との境目で起こる〈ニア・バース・エクスペリエンス
   (Near Birth Experience)(臨〈生〉体験)〉のことだろう?あの恐ろしい〈流産〉とやらを
   
   体験する胎児たちが、生後の世界を垣間見るってやつだな。ふん、くだらない!」


ガブリエル「トンネルを抜けて光に出合ったあとは、お母さんに会えるんだ


レオン 「おいおい、そのうえお前は、お母さんなんて信じてるのか?


ガブリエル「そうだよ。僕たちの世話をして守ってくれるお母さんだよ。
     お母さんは僕たちのことを何よりも愛してるんだ


レオン 「まったく、少しは考えてからものを言えよ。ばかげたことばっかり話しやがって!
    愛情あふれるお母さんとやらが本当に存在するなら、とっくに知り合っているはずだろ
    
    この子宮に会いに来てくれるはずだ!オレたちの目の前に現れるはずだ!
    オレたちをこんなふうに暗くてせまい、小さな場所に閉じ込めて苦しめるはずないだろ!」 

ガブリエル「それは違うよ。お母さんは僕たちのまわりを取り囲むように存在している。
     僕たちはお母さんの中にいるんだよ。
     お母さんの愛情のおかげで、僕たちは生きていて、動くことができるんだ」

レオン 「お前、ついに頭がおかしくなったんだな、気の毒に!お願いだから、お前まで母親の存在を
    信じる狂信家の連中みたいにならないでくれよ……」


ガブリエル「あちら側に行けば、お母さんが待っていて、僕たちを腕に抱いてくれるよ……


レオン「いいや、あちら側に行けば、お前なんか消えてなくなるんだ!


ガブリエル「君は、どうしてそんなことを言うの?」


レオン「お前を生かしているのは、おなかにくっついているこのへその緒さ。へその緒なしじゃ存在できないし、
   お前の人生もおしまいだ。あちら側に行ったら、このへその緒は切れちまうんだぞ。
   酸素もグルコースも入ってこなくなる。
   生きるのに必要な二つの成分が足りなくなれば、三分もしないうちにお前は死んじまう。
   
   ほら、見てみろよ。ちょっとしたデモンストレーションだ。お前のへその緒を、
   オレが足で折り曲げたらどうなるか、ほら!」


ガブリエル「うっ!や、やめろ……苦しい……!死んじゃうよ!」


レオン 「ハハハ!わかったか!へその緒がなけりゃ数秒でどうなるか、
    これでわかっただろう?死んで、おしまいだ!ハハハ! 」


ガブリエル「うう……く、苦しい……」


レオン「まあまあ、リラックスしろよ。今放してやるから安心しろ。
   オレのとなりに発育不良のチビがいるなんて、勘弁してほしいからな。ただお前に、
   胎盤にしっかり足をつけるためのちょっとした教訓を教えてやろうと思ったんだよ。
   たった今、科学的に証明してやったのは、このへその緒なしではどんな生命も
   存在できないってことだ」


ガブリエル「ふう、ありがとう」


レオン「どういたしまして!」


ガブリエル「本当に死ぬかと思ったよ!」


レオン「これでわかってくれたよな?そうだろう?」


ガブリエル「え?……何をわかったって?」


レオン「だから、へその緒なしでは生きることができない。単純な話だ!」


ガブリエル「いいや、ちーっとも!」


レオン「なんだと!?」


ガブリエル「へその緒が必要なのは、この世界だけでの話だと思うよ
     あちら側に行けばまったく必要なくなるはずさ」


レオン 「おいおい、まったくおめでたいヤツだな。付き合いきれないよ」


ガブリエル「僕たちは生まれると、ここより無限に広い空間を移動できるように
     なるんだ。僕ら自身ももっと大きくなる。本当の人生は、そこから始まるんだ」


レオン「お前は完全にイカレてるよ!じゃあ、そこに行くまでのあいだ、もうちょっと
   向こうへいってろよな。お前が両腕を伸ばして広げるたびに、せまくなっちまう」


そのとき突然、子宮内に激しい圧力がかかり、レオンとガブリエルは激しく揺さぶられた。
そして、大きな声でこう叫ぶ声が聞こえてきた。

「いきんで、いきんで、その調子。そうです。そのまま続けて。頭が見えましたよ!」
すると、彼らが浸っていた液体は、外に向かって力強く噴射された。


ガブリエルは、この衝撃を素晴らしい人生の始まりのサインだと感じ、うれしく思った。
レオンはまずおびえたが、しだいに引きつった表情がゆるみ、おだやかな笑顔が輝きだした。


そして彼は、子宮のトンネルの暗闇を通り抜け、まばゆい光を目にした。


レオン「ガブリエル、ガブリエル、まだオレの声が聞こえるか?」


ガブリエル「聞こえるよ、レオン。すごく小さくだけど……
     もうすぐ僕たちは、この方法ではメッセージを伝えられなくなるみたいだ子宮のなかでの生活をすべて忘れてしまうんだろうな」


レオン「お前が正しかったみたいだ、ガブリエル。今からお母さんに会えるんだな


このように死の入口に立たされたときには、最もレオン的な人でさえ、神を信じるようになるに違いありません。


…どう…!?深いと思わない…。やっぱり「あの世」は存在しそうだねえ信じるか信じないかはあなた次第です。(・ω<)