- 作者: 池川明
- 出版社/メーカー: 日本教文社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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「赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてくる」のだ!本書では、体内記憶や誕生記憶に関するこれまでの調査の一部を紹介し、深い考察を提示している。一部には信じがたい内容もあるけど、事実なんだろうね…。これらの記憶が伝えるメッセージは、私たちの生活に力強さを与えてくれる!もしかすると私たちが生まれてきた目的を思い出すきっかけになるかも知れない。そのエッセンスを紹介しよう。
・だいたいのイメージは共通しています。生まれる前は雲や空の上にいて、何人かの友だちとのんびり過ごしていた、というものです。その世界は平和で穏やかで、神様や天使や妖精たちが住んでいます。そしてふさわしい時期がくると、どのお母さんのもとに生まれるかと決めて、トンネルやはしごを通っておなかの中に入るというのです。興味深いことに、子どもたちは、どのお母さんのもとに生まれるか、つまり家庭環境や社会といった生まれ落ちる環境さえ、自ら選んできたと述べているのです。
・生まれる前の記憶は四種類あります。体内記憶、誕生記憶、中間生の記憶、過去生の記憶です。
・お風呂に入っているときやお布団の中など、リラックスしているとき、子どもがふと話し始めることがあります。「ママのおなかの中は、暗くて、あたたかかった」「水の中に浮かんでいたんだ」「ひもでつながれていたよ」「逆立ちしていたの」「トンネルをくぐって生まれたの」「生まれたときは、寒かった」「まぶしかったな」など。赤ちゃんには大人が想像する以上の能力があって、周りの状況のかなりのことを理解しているようなのです。おなかの赤ちゃんが外の世界の情報をかなり得ていたとしても不思議ではありません。
・『ぼくがおなかにいるときもお店でしんどくなったね。お店の人が車でおうちまで送ってくれたんだよねえ』そんな話は息子に話したことがないのでびっくりです。
・アンケート結果でまず驚いたのは、実に三人に一人の子どもに記憶があるということでした。しかも「記憶がない」という回答の中には、「子どもがまだしゃべれないので答えられない」「子どもが話したがらない」「母親に興味がないので子どもに質問したことがない」ケースも含まれているため、実際の保有率はもっと高い可能性もあります。
・これまでのアンケートからさまざまなことが分かりました。
1 胎内記憶、そして誕生記憶さえ、ネガティブな記憶よりポジティブな記憶のほうが圧倒的に多い。
2 おなかにいたときお母さんに話しかけられた赤ちゃんは、胎内記憶・誕生記憶ともに保有率が高い。
一度もおなかの赤ちゃんに話しかけず、お母さんが辛い妊婦生活を送っていると、赤ちゃんも居心地が悪くなり、「早く外に出たい」という理由で早産を選ぶこともあるようです。
・ちなみに、おなかの赤ちゃんが女の子なのに、お母さんかお父さんが、「男の子がほしい。女の子はいらない」と強く思っていると、赤ちゃんは「男の子にならなくちゃ」と思い込み。生まれた後は男の子のような言葉遣いをしたり、大人になると子宮や卵巣をとらねばならない病気になることがあるともいわれています。
・夫婦喧嘩をしたあとは、「なんだか、赤ちゃんが怖がっているみたいですよ」とお伝えして、お母さんには赤ちゃんに、「お父さんとけんかしちゃって、びっくりさせちゃったね。ごめんね。でも、あなたに怒っているわけじゃないのよ」と話しかけてもらいます。ですからお母さんとお父さんとのコミュニケーションをよくすることは、産科医として私の役目の一つでもあるわけです。
・周囲の人に妊娠を喜んでもらい、おなかに向かって優しい言葉をたくさんかけてもらった赤ちゃんは、人好きになって、生まれた後いつもにこにこしています。
・トラウマがある赤ちゃんの中には、ひどい夜泣きをしたりぐずったりして、お母さんの愛情を確認しようとするケースもあります。そのことじたいは母子関係を修復するためのまたとないチャンスです。意識的に赤ちゃんを抱きしめ、「生まれてくれて嬉しい。ありがとう」「○○がつらかったの?ごめんね」という気持ちを、態度でも言葉でもしっかり伝えていれば、たとえ時間がかかったとしても、お母さんの気持ちは必ず赤ちゃんに通じるはずです。
・子育てとは、コミュニケーションの練習そのものかもしれません。
・妊娠中のお母さんが、「この日に生まれて」と願っていると、それにあわせて赤ちゃんが生まれてくるということは、めずらしくありません。生まれる時間まで当たることもあれば、夢の中で名前を教えてくれる赤ちゃんもいます。また、夢に出てきたお子さんの言葉遣いなどで、性別もかなりわかるようです。
・子どもたちは、選んだ両親が自分を生んでくれるまで根気よく待つようです。あるお母さんは、結婚してから五年間子どもをつくらなかったのですが、その後生まれた息子さんが二歳のとき、「パパとママを選んだんだよ。ずっと待ってたんだよ」といわれたそうです。
・「決めるのは自分。元気な子で生まれるって決めたら元気な子に生まれるし、病気の子に生まれるってなったら、病気で生まれる」
・「お母さんが寂しそうだったから(生まれることにした)」というのは、「優しそう」「かわいい」に次いでよくある選び方です。多くの子どもが、自分が生まれたらお母さんの寂しさを癒せるかもしれない、と期待しているのです。「お母さんに笑ってほしかったから」「楽しい家族にしたかったから」「お父さんとお母さんに仲良くしてもらいたかったから」
・「流産の場合は、外の世界を早く見たいっていう気持ちから生まれちゃうってことが多くて。それから、命の大切さとか、そういうのを知らせたくて」
・答えはわかりませんが、宇宙には意志があるように思えてなりません。おそらく、宇宙には、「こうありたい」という意志があって、それを具現化しているのが人間なのでしょう。だから、なぜ生命が誕生したのかといえば、「そうありたいからそうあるのだ」としかいえないのではないか、と思います。
・人生におけるお産の意味に気づくと、「子どもは授かりもの」という言葉がありますが、まさにその通りであって、子どもはつくるものではなく授かるものだということが、よくわかります。
生まれるってすごいことなんだね。素敵だね。子育てで悩んでいる人、この本を読めば人生が変わるかもよ!超おススメ!(^ム^)