「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本人改造論 父親は自分のために生きろ」(ビートたけし)

  


日本人改造論 父親は自分のために生きろ (oneテーマ21)


ときどきビートたけしの本を読むとスカッとするね。そうそう!よくぞ!言ってくれた!!!というストレートな意見がキモチイイよね〜!


さて、この本。「笑いは体にいいよ、体に。あと精神的にね、一回オレはどうせくだらないと開き直った瞬間にね、世界が開けますよ」――セコくてかわいい日本人。つらいと逃げちゃう日本人。今、私たちに足りないものって何?」そのエッセンスを紹介しよう。


・やっぱりおいこまれたときには、笑うより笑われるほうが楽なときってある。オレが裸になって大騒ぎしちゃうのは精神との闘いだからね。大体、やるってことは大変なことだから、ふっきるってことは、要するに行動に移すってことはすごいことだぜ。


・芸能人はさ、自分の親が死んだりするとワイドショーなんかでインタビュー受けるわけ。そこで泣かないと「裏切った」みたいなことを言われる。お母さんの思い出なんて泣きながらしゃべんないとダメなんだよね。離婚なんかのときも同じ。必ず「私が悪かった」「いたらなかった」って泣かなきゃいけないの。とにかくインタビューしてるほうには、ここで泣いてくれないと困るっていう圧倒的なパワーがあってね。


・とにかく今の時代、やさしさ、やさしさってやたら協調しているけど、よく考えると、ただの常識まで、やさしさの中に含めちゃってるよ。電車乗ってて、おばあさんに席譲るなんてのは、やさしさじゃなくてただの常識。常識がなくなっちゃったから、そんなもんまでやさしさいになっちゃう。やさしさっていうのは教養なんだって思っていた方がいいね。あの人は教養があるっていうのと、やさしさがあるっていうのは同じ程度のもんだと思っていれば間違いない。


プライドって誰でも持っているんだよね。泥棒だって「私だってプライドありますから、人んち入る時には靴ぐらい脱ぎます」って。そんなこと言ったって泥棒じゃねえか。ヤクザのおじさんでもそうでしょ。「いくら悪いことしたって、麻薬だけはやらねえ」とかって。そう言って、人殺したりしてりゃ世話ないよね。浮浪者のおじさんだってプライドありますから、「俺はお前らとは違うんだ。お前らは上野回ってるけど、俺は銀座だ」って。どこだって同じだってのに。


・子供の頃、浅草行くとき、エノケン来るって出てるの。よく見たらエノケンの「ン」が「ソ」なんだよ。エノケソだって。こりゃこけたね。あと死刑囚。この人、死刑囚って折の中で腕組みなんかしてんの。死刑囚がどうしてそんなとこいるのかよくわかんないけど


大学?オレ、明治。なんかセコい感じだね。明治大学って言った瞬間に笑っちゃうよ。でオレ工学部でしょ。生田校舎だから。工学部と農学部しかないの。でも面白いよ。明治、法政、日大ね。その当時は大笑い大学だったんだから。立教とか慶應とかはもてる。明治、法政って大笑いしたもん。オレ、明治って言うとねえちゃんの顔がけわしくなるもん。大学行きゃもてると思って入ったんだ。知らなかった。明治ってあんなにもてねえと思わなかった


・でも明治のいいのは、お互い劣等生だとわかり合っているとこ。指差して笑い合うの。お前、明治?俺も明治。アハハハハ……って。しょうがねえなあ、お互いにっていう、その楽しさはなんとも言えませんよ。


密教なんかの坊さんって、自分の身体すごいいじめるでしょ。二千日供養とかって山ん中やたら歩くの。あれでオレ、前に怒られたんだけど、修行してる坊さんより瀬古選手のほうが偉いよってさ。だって毎日25キロ走ってるじゃないかって。


・前にさ、日本がアメリカの企業を買収したからけしからん、アメリカの魂を買ったって日本を避難したでしょ。それ言ったら、お前だってアメリカンインディアンからいろいろ取ったじゃねえかってのがある。お前ら、インディアンの魂どうしたんだ、このヤローって。


・オレね、たけしって名前はどうでもよかったんだけど、親父とおふくろの名前は嫌いだったね。キクジローにサキ。これはカッコ悪い。友達の親はみんな若くてさ、名前だって、新一だとか、良平だとか、すっきりしたのばかし。そん中に突然キクジローだよ。歌舞伎役者かって言われたんだから。名前だって流行があるからね。


コレ、テレビじゃ言えないよねー!(・∀・)痛快!オススメです。


  


日本人改造論 父親は自分のために生きろ (oneテーマ21)