爆笑問題の太田光氏のエッセイ、初めて読みました。いや〜!オモシロイ!この人は頭が良いんだなあ…鋭い視点、そしてその表現力!この人は政治家になった方がいいのかもしれない。その中でも最も共感したエッセイを紹介しよう。
「ある夜の話」
「景色にも記憶があるんだと思わない?人間や動物にも記憶があるんだから景色や物にも記憶があると思わない?それで、景色も過去にそこに立っていた人なんかを憶えていて、ふと、その人のことを思い出したりすることがあるんじゃないかな。心霊写真とかってそういうことなんじゃないかな。人間に心霊が見えてるわけじゃなくて、景色がふと思い出した人物がそこに現れていんだと思わない?
木とか山とか、自然の物だけじゃなくて、建物とか、道具とかも記憶をもってるんじゃないかな」
「確かに、長年使い込んだ万年筆なんか、その持ち主の書き癖を完全に記憶していて、その持ち主にとっては使いやすいんだけど、他の人が使うと書きづらいってことがあるもんね。それは、その万年筆がその持ち主のことを記憶しているのかもしれないよね」
「風とかもさ、記憶を持ってるんだと思わない?たまに凄い懐かしい風ってあるじゃん。あ、この風、昔に感じたことあるっていうような。ああいう風って実際に昔に出会っている風、風の方でもその時に、あ、コイツ、アイツだ。って思っているんじゃないかな。」
これ、実によく分かる。古いギターを弾いていると、どんな持ち主が弾いてきたのかきっと、この楽器は知っていんだろうなあってカンジがするからねえ。オススメです。(・∀・)