「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「散歩もの」(久住昌之・谷口ジロー)

 

久住昌之さんは、泉昌之時代の「かっこいいスキヤキ」に惚れてから、ずっとファンだ。孤独のグルメもあんなにヒットするとは思わなかったねー。その散歩版がこの本。

 

「文具メーカー勤務のサラリーマン・上野原が、勤務中や休日に歩いた都内の風景の数々。北品川、目白、吉祥寺、井の頭公園…。ふと目にとまった出来事を淡々と描くことが、ここまで上質な人間ドラマを生み出した。孤独のグルメ」の黄金コンビが贈る、極上のエッセイ風コミック」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・この連載のための散歩の決めごととして、自分に三つの決め事を課した。
 
調べない。 「観光ガイド」や「街歩きマニュアル」など。本やインターネットを調べて出かけない
 
道草を食う。 事前に地図は見ても、歩き始めたら、その時その時の面白そうな方へ、積極的に横道にそれる。
 
ダンドらない。時間を限らず、その日で決めようと考えずのんびり歩く。
 
・主人公は、散歩を「意味なく歩くことの楽しみ」と考えている。だからボクもそうして歩くことによって、実際に予期せぬことが起きるのを、毎回のマンガの核にしたいと考えた。行く場所は、締め切りが近づき焦りだした自分の直感にまかせる地図や路線図をながめて、行ったことのない町、降りたことのない駅、昔友達が住んでいた住宅街など、なにかピンときたら下調べナシで歩く
 
中野ブロードウェイの5階から10階は、マンションになっていて、住民以外入れないが、今回は編集部が住人に頼んで、特別に屋上を覗かせてもらった。驚いた!本当に、屋上は芝生の庭園になっていた。長さは100メートル以上は悠にある。樹も生えていて、花も咲いていて、日本庭園風に造り込まれた池もある!さらにプールと、ゴルフの練習場も!ブランコやジャングルジムや、ベンチにテーブルも点在。そして、噂通り、犬の散歩をしているご婦人が数人いらっしゃいました。これが作られたのは、1965年。驚きだ。
 
モノを作るときは、基本的に自分が好きなことを、得意なやり方でやらなければダメだと思うんだけど、ずっとやってると、好きなことに、ちょっと不得意なことが混じったほうが、自分の新しい可能性が引き出されることがある。「食わず嫌い」に似てますね。
 
・「昔の人は、給料の半分、足許に使ったんですよ。こういう下駄を買ってね。はわざと木綿の汚いような着物着てね。それで遊びに行くんですよ。草履でも下駄でもつま先シッかけてこう かかとを出して歩くんですよ」
いいねえ。エジソン電球」いいなあ。ワタシも原作、書いてみたいなあ。くだらないカンバン見つけて。(笑)オススメです。(・∀・)